今年は早い時期からインフルエンザの流行がみられています。
発熱やだるさ、のどの痛みなどがあると、
「今日は歯みがきしなくてもいいかな……」
と思ってしまうこともありますよね。
もちろん、つらいときに無理をする必要はありません。
しかし、体調を崩しているときはお口の中が乾燥したり、いつもより汚れが残りやすくなったりすることがあります。
今回は、インフルエンザなどで体調を崩したときの「無理をしないお口のケア」について、歯科衛生士の視点からご紹介します。
体調が悪いと、お口の中も変化します

熱が出ているときや体調が悪いときは、水分不足や口呼吸などによって、お口の中が乾燥しやすくなることがあります。
唾液には、お口の中の汚れを洗い流したり、酸性に傾いた環境を元に戻したりする大切な働きがあります。
そのため、お口が乾燥している状態が続くと、普段よりもお口の中の環境が悪くなりやすくなります。
体調不良のときこそ、できる範囲でお口の中を清潔に保つことが大切です。
熱があっても歯みがきした方がいい?

体調に余裕があれば、いつも通り歯を磨きましょう。
ただし、高熱や強いだるさがあるときに、無理をしていつも通り丁寧に磨く必要はありません。
「できる範囲でお口の中を清潔にする」
くらいに考えて大丈夫です。
歯ブラシを使えるようであれば、短時間でも構いませんので、歯と歯ぐきの境目など汚れが残りやすいところを優しく磨きましょう。
立って磨くのがつらければ、椅子に座って磨くなど、体調に合わせて行ってください。
歯みがきができないほどつらいときは?

「起き上がるのもつらくて、歯みがきどころではない」
そんなときもあります。
その場合は無理をせず、水やお茶などでお口をすすぐだけでも、お口の中をさっぱりさせることができます。
体調が少し回復してから歯みがきを再開しましょう。
また、発熱しているときは水分補給も大切です。
一度にたくさん飲むのが難しい場合は、体調に合わせてこまめに水分をとるようにしましょう。
鼻づまりで「口呼吸」になっていませんか?
インフルエンザや風邪で鼻がつまっていると、無意識に口呼吸になることがあります。
朝起きたときに、
「口の中がカラカラする」
「口の中がネバネバする」
「いつもより口臭が気になる」
と感じることもあります。
これは口呼吸などによって、お口の中が乾燥していることも原因のひとつです。
水分補給を行い、お口の中の乾燥をできるだけ防ぎましょう。
治ったら歯ブラシは交換した方がいい?

「インフルエンザが治ったら、使っていた歯ブラシは捨てた方がいいですか?」
と気になる方もいるかもしれません。
歯ブラシは使用後によく水洗いし、水気を切って、風通しのよい場所で乾燥させることが大切です。
また、体調不良の有無にかかわらず、毛先が開いてきた歯ブラシは清掃効率が低下します。
毛先が開いている、長期間使用しているなどの場合は、新しい歯ブラシに交換するよいタイミングと考えてもよいでしょう。
家族間で歯ブラシを共用することは避け、それぞれ自分専用の歯ブラシを使用しましょう。
元気になったら、いつものケアへ

体調が戻ってきたら、いつもの歯みがきやフロス、歯間ブラシなどのケアに戻していきましょう。
数日間十分に歯みがきができなかったからといって、焦って強く磨く必要はありません。
強く磨きすぎると歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。
鏡を見ながら、歯と歯ぐきの境目や奥歯など、汚れが残りやすい場所を丁寧に磨いてみてください。
まとめ

インフルエンザや風邪などで体調を崩したときは、いつも通りの歯みがきが難しいこともあります。
そんなときは無理をせず、
できるときは短時間でも歯を磨く
難しいときはお口をすすぐ
こまめに水分をとる
口呼吸による乾燥にも気をつける
体調が戻ったら普段のケアに戻す
ことを意識してみましょう。
体調が悪いときに100点の歯みがきを目指す必要はありません。
その日の体調に合わせて、できる範囲でお口のケアを続けることが大切です。
きらら歯科では、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせた歯みがき方法や、歯ブラシ・フロス・歯間ブラシなどの選び方についても歯科衛生士がご案内しています。
「自分に合った磨き方が分からない」
「いつも同じところに汚れが残ってしまう」
など、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。

