予防歯科診療
歯をなるべく削らない歯科医療を目指しています
院長の私自身歯科医師として、自分が受けたい歯科治療、家族に提供したい歯科医療を考えたときにまず自分自身の頭に浮かんだことは「歯を削らない」ということでした。
自分自身も大学時代から治療の勉強を行ってきて、いかにうまく詰めるかということを追い求めて居た時代があります。
卒業後、勤務医時代には忙しく、患者さん一人一人にかける時間は短く、院内を飛び回っていました。大学時代や卒業してから、歯科医師は「病気になった部分を治療する」ことのみを習うからです。それでも過去に一度治療されている歯が、病気を再発し、再治療になることが多いのが事実です。
予防歯科はむし歯を作らない治療です
予防歯科とは、ムシ歯などになってからの治療ではなく、虫歯になる前の予防を大切にすることです。
患者さんに定期的に来院していただき、むし歯や歯周病などのお口の中の病気が発症したり、悪化したりしないように検査、治療、生活指導を行うことです。
そうすることで、普段からお口の中の環境を整えて、歯の寿命を長持ちさせることができます。
近年、歯科医療の目的は「虫歯を早期発見し修復し、欠損部分を補綴的に補う」というものから、「できるだけ削らないで済むよう・なるべく歯を抜かないで済むよう」ようにマネジメントしていく方向へと向かっています。
もちろんそのためには、歯科医師は多くの専門的な知識と的確な技術を保持と、患者様が安心して継続的に来院できるような人間性、予防専門職の歯科衛生士の充足。快適・清潔な医療環境が欠かせません。
きらら歯科の予防歯科に対する取り組み
お子さんは20歳でカリエスフリー(むし歯がない状態)、健康な歯ならびの達成を目指し、お子さんも大人の方も生涯自分の歯で美味しく食事ができ、生き生き過ごせるための予防歯科診療を行っています。
予防歯科とは
予防歯科とは、ムシ歯などになってからの治療ではなく、虫歯になる前の予防を大切にすることです。
歯とお口の健康を積極的に守るため、歯科医院などでの「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で、「予防歯科」を実践しましょう。そのためにも、歯科医院での定期的な健診が大切です。
失う前に対策を行うことが必要です
虫歯の原因はプラークです
虫歯や歯周病の原因になるのは歯の周りに付着したプラークが原因です。プラークとは磨き残しの食べかすなどではなく細菌が強固に歯の表面に付着しているものなのです。虫歯や歯周病の原因になるのは歯の周りに付着したプラークが原因です。プラークとは磨き残しの食べかすなどではなく細菌が強固に歯の表面に付着しているものなのです。
そのため虫歯や歯周病を予防するためには歯の表面のプラークをしっかりと取り除いてあげることが必要になります。
悪くしないように
悪くなってから歯医者に行くのではなく、悪くしないように予防してみませんか?今までの、歯医者さんの利用は、歯が痛くなったので、治療に行くというものだったと思います。
歯が痛くなってから、歯医者に行くから、さらに痛い思いをするのです(痛いときには麻酔が効きづらかったり、治療後に痛みが出やすいです)
また削って詰めることはできますが元の健康な歯に戻すことはできないのです。
歯が痛くなったら、治療するという考え方が、間違っているのではないでしょうか?予防するための歯科医療これを予防歯科と言います。
きらら歯科では歯周病治療のためのクリーニングを徹底しております
現在、日本の40代以上の成人の約8割が歯周病に罹患しているといわれています。歯周病は、磨き残しがある箇所に細菌が繁殖し歯を支える骨を溶かすもので、重度になれば歯そのものを失いかねない恐ろしい病気です。自覚症状もほぼないため、気が付いたときにはかなり進行していたといった事態にもなりかねません。
当院では、歯周病でお困りになっていらっしゃる方はもちろんのこと、歯周病予備軍である若年層の方々にも定期的に当院へ足を運んでいただき、徹底的なクリーニングを行うことをお勧めしております。
お口は毎日使用するため、汚れが付着しやすい部位です。1日に何度か歯磨きをしていたとしても、完璧な歯磨きができる方は少ないという現状があります。
だからこそ、お口の知識や経験を重ねた歯科医師や歯科衛生士によるサポート、徹底的な清掃が必要だと考えております。お口の中の虫歯菌や歯周病菌は、口腔内の疾患のみならず、心臓病などを引き起こす可能性もあります。そのような関連疾患を予防するためにも、ぜひ定期的なケアをお受けください。
研鑽を積んでいる歯科衛生士が予防歯科診療に携わります
株式会社松風主催「口腔内診査からメインテナンスセミナー」修了したスタッフ・歯科医師多数在籍
予防歯科について
そもそも予防歯科って何ですか?と聞かれることがよくあります。
お口の中のトラブルを起こす歯周病やむし歯などは全てお口の中にいる特定の細菌により生じます。
このことを考慮に入れると、原因となる細菌量をコントロールすることにより、歯科医院にかかる原因となるお口の病気のほとんどを防ぐことが可能となります。
細菌量のコントロールとしてのプラークコントロール、つまり歯や歯と歯肉の間に付着する歯垢(プラーク)を取り除くことが大変重要です。
予防歯科は、トラブルを起こす前に、お口の中の悪い細菌を除去し、虫歯や歯周病を予防することをいいます。どんなに丁寧に治療をしてもご自身の歯に勝るものはありません。ぜひご自身の歯を大切にしてください。
予防歯科の流れ
まずご希望をしっかりと伺います。
むし歯や歯周病がなくても、歯科医院でお口の中を調べ、自分自身の現在の状態を知ることは予防歯科を始める第一歩です。
お口の中には、見えない細菌が多く存在しています。
原因と対策をご説明させていただいたうえ、通える回数や費用などを患者様とご相談のうえ最適な治療プランを提案させていただきます。
歯みがき指導
まずはプラークコントロールの方法をしっかりと身に付けて頂くために、正しい歯みがきの方法をご説明させていただきます。
そして患者さんが自分で正しくできるようしっかりと指導いたします。
日々のプラークコントロールが最も大切です。
ブラッシングの方法について
1 .歯ブラシの毛先の長さは前歯4本分かそれ以下で、普通かやや硬めの歯ブラシを選びましょう。
2 .歯ブラシはペンを持つように軽く握ります。
3 .歯ブラシの毛先を歯の表面に直角にあてて小刻みに軽く動かしましょう。
4 .磨き残しがないように、時々歯ブラシの先端を縦や横に向けて丁寧に磨きます。
5 .歯茎も軽くブラッシングします。
6 .歯と歯の間など歯ブラシだけではきれいに磨けない部分は、デンタルフロスや歯間ブラシを活用することをおすすめします。
7 .歯ブラシは最低1ヵ月に1回交換しましょう。
8 .電動歯ブラシもむし歯や歯周病の予防に有効で、歯肉をマッサージする効果もあります。
普通の歯ブラシも電動歯ブラシも、使い方を注意しないと歯の表面を削ってしまうことがあるので注意しましょう。
スケーリング(歯石の除去)
当院の歯科医師あるいは歯科衛生士が、日常の歯磨きだけでは取り除けない歯ぐきの付け根の歯石・歯垢・細菌のかたまりを専用の器具で取り除き、歯の表面をツルツルにして歯垢が付きにくい環境をつくります。
こちらはどんなに御家庭でしっかりと歯みがきをしていても、どうしても取りきれない汚れが出てしまいます。そのような汚れは磨いてもなかなかとれません。
PMTC
PMTCとは、英語で(professional mechanical tooth Cleaning)の略です。
つまり歯科医師・歯科衛生士といった歯科の専門家が専用の機器を使用し、普段のブラッシングでは落としきれない汚れを徹底的に清掃研磨し、むし歯や歯周病を抑制する最も効果的な予防の手法です。
歯を研磨する機器にPMTC専用のブラシやゴム製の帽子のようなカップと呼ばれるものを取り付けて、歯のすみずみまで磨き上げます。
適切に行うことでまったく痛みなしに処置を行うことが可能です。
表面の汚れが取れて歯の本来の色まで戻りますのでとても白くなります。
定期的にPMTCを行い、患者様にご自宅で正しいブラッシングを行なって頂く事により、歯周病やむし歯にならずに、年をとっても健康で若々しいお口を保っていただけます。
フッ素塗布
フッ素は、歯の脱灰を抑制し、再石灰化を促進します。また、むし歯(虫歯)菌の活動を抑える作用もあり、むし歯(虫歯)予防には欠かせない成分です。世界中で使われている安全な薬剤です。クリーニングの仕上げとしてフッ素塗布を行うことで、積極的に虫歯を予防していきます。特に虫歯のリスクが高い方には定期的なフッ素塗布をおすすめしています。
当院ではむし歯(虫歯)予防の専門的処置として、フッ素塗布を予防歯科として行っております。
フッ素の虫歯予防効果について
フッ素(fluoride)は、虫歯予防に非常に効果的な成分であり、歯科製品などに添加されています。フッ素が虫歯予防に効果的な理由は以下の通りです
エナメル質の保護
フッ素は歯のエナメル質を強化し、耐酸性を高めます。これにより、酸性攻撃から歯を守り、虫歯の発生を防ぎます。
歯の再石灰化
歯のエナメル質が微細な酸性攻撃によって軟化することがありますが、フッ素はこの軟化を逆転させ、歯を再石灰化させる助けを提供します。これにより、初期の虫歯を修復し、進行を防ぎます。
細菌の成長の阻止
フッ素は口内の細菌の成長を抑制し、歯垢(プラーク)中の酸産生を減少させることができます。これにより、虫歯の原因となる酸の生成を制御します。
溝やクレバスへの浸透
フッ素は歯の表面に浸透し、歯の表面から内部のエナメル質までフッ素イオンを供給します。これにより、虫歯の発生を予防する効果が長期間持続します。
歯医者での処置と歯科製品: 歯医者でのフッ素塗布や、フッ素入りの歯磨き粉、うがい薬、漱口液などを使用することで、歯の表面にフッ素を供給し、虫歯予防に貢献します。
一般的に、フッ素は虫歯予防に非常に有効であり、特に子供たちの歯の発育段階で使用することが重要です。ただし、フッ素の摂取や使用に関しては適切な指導が必要であり、過剰な摂取はフルオローシス(フッ素中毒)と呼ばれる健康問題を引き起こす可能性があるため、適切な指導に従うことが大切です。歯科医師に相談して、適切なフッ素の使用方法についてアドバイスを受けましょう。
各種フッ素について
製品名 | フッ素濃度 |
---|---|
当院で塗布 フルオール・ゼリー歯科用2% | 9,000ppm |
当院で塗布 バトラー フローデンフォームN | 9,000ppm |
市販歯磨剤 GUM 歯周プロケア | 1,450ppm |
市販歯磨剤 システマEX | 1,450ppm |
市販歯磨剤 コンクール ジェルコードF | 950ppm |
チェックアップ グレープ味 | 950ppm |
チェックアップ バナナ味 | 500ppm |
唾液の量と虫歯
虫歯菌の量が多いとそれだけ出される酸の量も多くなると言われているため虫歯のリスクが高くなります。虫歯は細菌による感染症と言われていますが、中でもミュータンスレンサ球菌という病原性の高い菌が強く関与してると言われており、この菌は酸を産生させる能力が強く歯に強力に付着する性質をそなえた厄介な菌です。
しかしこれらがあるから必ずむしばになるわけではありません。あってもそれに見合うケアを施すことで虫歯になるリスクを減らせることができます。
しかし自分やお子様などがどの状態にあるかでその方法も変わってきます。
唾液の量が多い人や唾液の質(虫歯から守る力の程度)が良い人は虫歯になりにくいと言われております。
お食事の際はよく噛んで食べて唾液をたくさん出すようにしましょう。
治療の繰り返しについて
悪くなるたびに治療を繰り返していたのでは、治療をしてもどんどんお口の中の状況は悪くなっていく一方なのです。
患者さんから「もう二度と削りたくない」とか「もう二度と抜きたくない」という言葉をよく耳にします。私もできるだけ歯は削りたくないですし、もちろん抜きたくもないです。
風邪を引いてもゆっくり体を休めれば良くなりますが、残念ながら歯は違います! 歯を削ったり抜いたりすれば、二度と元に戻ることはないのです。
ですから病気になる前に「予防」することが重要で、これが「予防歯科」という考え方なのです。
小児のむし歯について
むし歯は生活習慣病なので、生活を変えない限り治療してもまた再発を繰り返します。
乳歯がむし歯だった場合、永久歯もむし歯になる可能性は本当に高いのです。なぜなら虫歯菌は感染するからです。
乳歯の虫歯をそのままにしてしまうと、虫歯菌が永久歯に悪い影響を与えてしまい、大きくなってから虫歯で困るということになってしまいます。
そのため小児のうちに予防歯科の習慣をつけることが大切と言えます。