歯周病安定期治療SPT
SPTとは歯周病安定期治療のことで、 口腔管理体制強化加算(口管強)において、一連の歯周病治療終了後、一時的に病状が安定した状態にある患者に対し歯周組織を維持するために行う定期的な治療です。
SPTの概念
最近では「メインテナンス」という用語に代わって「サポーティブペリオドンタルセラピー(supportive periodontal therapy:SPT)」という用語を使うことが,国内外の歯周病学会から提唱されはじめています.。
SPTは、歯周病治療後の再発防止と、再発が起こってしまった場合に早い段階での適切な処置ができるための、連続的な経過観察と予防処置を行っていくことです。
歯周病のリスクが中程度から高いレベルの患者さんが対象になります。 治療期間は、年に数回ご来院いただききらら歯科では健診とメインテナンス処置(PMTC、歯石除去等)、清掃指導、フッ素塗布等を衛生士が中心に行なっています。
患者様の感覚で言うメインテナンスに当たります。
- 歯周組織の状態を維持するためのプラークコントロール
- 歯周病検査
- 口腔内写真撮影
- スケーリング
- 必要に応じてスケーリング・ルートプレーニン
- 必要に応じて咬合調整
- 機械的歯面清掃
歯周病はメインテナンスが最も大切
歯周病は自覚症状が少ない病気で、腫れや出血、歯のぐらつきなどの症状に気付いた頃には状態が悪化し、治療に時間がかかったり、抜歯が必要となったりする深刻な病気です。
歯周病の進行度合いの一つの目安に、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の深さがあります。
中程度~重度の歯周病の場合、適切な治療を受け一時的に病状の安定がみられたとしても、歯周ポケットが深い状態のままであることもあります。
このような場合は、歯周病の再発が懸念されるため、安定した状態を維持するために継続して行う治療「SPT(えすぴーてぃー:supportive periodontal therapy)」へ移行することがあります。
当院はか強診です
厚生労働省より「 口腔管理体制強化加算(口管強)」に認定されている当院では、毎月のSPTに健康保険が適用されます。
歯周ポケット3ミリで終了
SPTを継続した後、歯周組織の炎症は認められず、歯周ポケットは3mm以下(プロービング時の出血はない)、臨床的に歯周組織の健康が回復し、治癒と判定できた場合は、SPTは終了となります。その後は、歯周病重症化予防治療またはメンテナンス(健康管理)に移行します。