フッ素について

こんにちは。

あきる野市秋川駅から徒歩5分のところにありますきらら歯科、歯科衛生士の山田です。

本日はフッ素についてお話したいと思います。

フッ素(フッ化物)と聞くと子どもの虫歯予防のためのものというイメージがあるのではないでしょうか。

では、大人にはどうなんだろう?と疑問を持つ方もいると思います。

今回は、そんな疑問を解消するべく【フッ素(フッ化物)は大人にも効果的なのかお話したいと思います。

フッ素の効果

まず、フッ素の効果には、どのようなものがあるのでしょうか?

フッ素の効果として代表的なものとしては、以下のものがあります。

再石灰化(さいせっかいか)

歯の質を元の歯質より、強い歯質に変える
虫歯菌が出す酸の作用を抑える
フッ素には、このように虫歯予防に関わる様々な効果があります。

実は大人の歯は虫歯リスクが高い!

虫歯予防といえば子供の歯のイメージが強いですが、実は大人の歯が虫歯になるリスクが高いことは、意外に知られていません。

なぜ大人の歯は虫歯リスクが高いのでしょうか

自分の歯を自己管理

虫歯予防のために親が予防や管理をしている子どもと違い、大人は自分の歯を自己管理することになります。

つい、疲れや忙しさで歯磨きができなかったり、間食や不規則な生活によって虫歯のリスクが高い生活をしています。

間食が増えるほど虫歯リスクも高まるので、食事や間食は時間を決めて食べるようにしましょう。

一度虫歯治療した歯は虫歯になりやすい

過去に治療をした歯は、虫歯になりやすいことがわかっています。

一度虫歯治療をした歯が再度虫歯になる事を「2次カリエス(虫歯)」と言います。

治療した歯は無傷の歯に比べて虫歯になりやすいため、歯磨きもより丁寧に行う必要があります。

歯周病になると歯ぐきが下がる

歯周病は、30代以上の3人に2人がかかっているといわれるほど、私たちの身近な病気です。

歯周病になると歯肉が下がってしまい、やわらかくて酸に溶けやすい歯の根の部分が露出してしまいます。

歯質が弱い歯の根元は、虫歯になりやすいため、特に注意が必要です。

大人の虫歯予防にもフッ素は効果的!

虫歯リスクの高い大人の方にも毎日のケアにフッ素を取り入れることをオススメします。

歯磨き粉の成分表示を見てモノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化ナトリウム(NaF)、フッ化第一スズ(SnF2)のうち、いずれかが含まれていればフッ素が含まれているということになります。

フッ素配合の歯磨き粉を使う時の3つのポイント

フッ素は歯磨きをしたあとも歯や粘膜などに残り、少しずつ唾液と混ざり合って口の中で効果を発揮します。

フッ素はできるだけお口の中で長く留めることが大切です。

おすすめは就寝前

就寝前にフッ素配合の歯磨き粉でブラッシングして、フッ素を口の中に長くとどめておくことで寝ている間も虫歯予防ができます。寝ている間は唾液が少なくなり、虫歯のできやすい環境になってしまうのでおやすみ前の歯磨きは積極的にフッ素を取り入れる事をオススメします。

コツコツ継続的に取り入れる

一時的にケアに気を遣うだけでは、フッ素の効果は十分に発揮されません。

毎日のケアでフッ素をしっかり取り入れ、継続的に虫歯予防に努めることが大切です。

初期虫歯の段階であれば、歯をきれいに磨きお口の中を清潔に保つこと、そしてフッ素を定期的に使うことで修復できる可能性があります。
フッ素は大人の虫歯予防にも効果的であり、虫歯予防にはフッ素配合の歯磨き粉を積極的に取り入れるべきだと思います。

皆さんの普段使っている歯磨き粉はどうでしょうか?この機会に一度確認してみても良いかもしれません。

また歯科医院で使用しているフッ素は高濃度になっており、歯科医院でのみ塗布することが可能です。

保険診療で塗布できる場合もございますもでお気軽にご相談ください。

しかし、あくまでもフッ素は、虫歯予防のための1つの手段となります。

フッ素を取り入れているからと言って、虫歯にならない訳ではないので、定期的な健診がとっても大事になります!

お痛みや、気になるところがなくても是非検診にいらしてください。

お待ちしております。