正しい舌の位置の解説
こんにちは。皆さんは舌に正しい位置があるのをご存じですか?

舌は上顎の前歯の裏の歯ぐきのあたりにくっついているのが正しい位置です。

それをスポットポジションと言います。
歯並びが悪い方は、舌が下に下がって正しく使えていないことが多いです。
今、舌はどの位置にありますか?
舌が下がって、舌先が前歯に付いていませんか?
舌先が前歯に付いていたり、違和感や舌に疲労感がある方は、舌の筋力が低下している可能性があります。
舌の筋力が衰えてスポットポジションに収まっていないと、
顔のゆがみやたるみ、
二重あごの原因になったり、
口呼吸になりやすく乾燥による口臭や歯周病・虫歯の原因になります。
さらに歯並びにも大きく関わり、噛み合わせが悪くなったり、受け口になったりする場合もあります。
そこでスポットポジションに自然に舌を収めるためにまずおすすめなのが「あいうべ体操」です。

そして「あいうべ体操」と一緒にやっていただきたいのが「ポッピング」です。
スポットポジションに舌を合わせ、舌全体を上顎に吸い付けたまま5秒キープします。
そして“ポンッ”と音が出るように、舌を勢いよく離します。15回1セットで、1日に2回ほど行ってください。
表情筋を鍛える「あいうべ体操」と、舌の筋肉を鍛える「ポッピング」で正しい舌の位置と小顔を手に入れましょう!
保険適用で受けられるトレーニング(MFT)
当院では、お口周りの筋肉のバランスを整え、正しく機能させるための**「口腔筋機能療法(MFT)」**を行っています。これまでは矯正治療の一環(自費診療)として行われることが多かったトレーニングですが、口腔機能発達不全症と診断された場合は保険が適用されます。
主なトレーニング内容
お子様が楽しみながら続けられるメニューを中心に行います。
- スポット練習: 舌の先を正しい位置(スポット)に置く練習。
- ポッピング: 舌全体を上顎に吸い上げ、ポンと音を鳴らす練習。
- 嚥下(飲み込み)の練習: 正しい舌の動きで唾液や水を飲み込む練習。
- 口輪筋のトレーニング: ボタンや専用器具を使って唇を閉じる力を鍛える。
早期に取り組むメリット
18歳未満、特に成長期にトレーニングを開始することで、多くのメリットがあります。
- 歯並びが悪くなるのを予防する
- 矯正治療が必要なくなる、または矯正が必要になっても抜歯のリスクを減らし、治療期間を短縮できる可能性があります。
- 風邪やアレルギーの予防(免疫力向上)
- 口呼吸から鼻呼吸へ変わることで、乾燥した冷たい空気が直接喉に入らなくなり、免疫機能が正常に働きやすくなります。
- 顔立ちが引き締まる
- 口周りの筋肉がつくことで、口元が引き締まり、バランスの良い顔立ちへの成長を促します。


