親知らずの本数には個人差があります
親知らず(正式名称:第三大臼歯)は、一般的には上下左右に1本ずつ、合計4本あるとされています。
しかし実際には、人によって親知らずの本数は異なり、必ずしも4本あるとは限りません。

以下のようなケースがよく見られます:
- 上下左右の4本すべてが揃っている
- 1〜3本しか存在しない
- まったく存在しない(先天的な欠如)
- 骨の中に埋まっていて表から見えない(埋伏歯)
このように、親知らずの本数や状態にはかなりの個人差があり、気づかないうちにトラブルの原因になることもあります。

状況 | 説明 |
---|---|
4本生えている | 最も一般的なパターン。上下左右に1本ずつ |
1〜3本しかない | 一部欠如しているケース。上だけ・下だけ、片側だけなど様々 |
0本(先天性欠如) | 生まれつき1本も親知らずが存在しない方もいます(10〜30%程度) |
骨の中に埋まっている | レントゲン上は存在していても、歯茎の外に出ていないこともあります |
レントゲン検査で正確に確認できます
親知らずの有無や生え方は、パノラマレントゲン(顎全体を撮影するX線写真)で確認することができます。
目に見えない場所に埋まっている親知らずや、将来的に問題を起こす可能性のある歯の状態を把握することができます。

「自分に親知らずがあるかどうか知りたい」「歯ぐきの奥が痛む」という方は、お気軽にご相談ください。
現代人は親知らずがないことも珍しくありません
近年では、食生活の変化や顎の小型化により、親知らずが生えてこない方、もともと存在しない方も増えています。
医学的には「先天性欠如」と呼ばれ、特に異常なことではありません。親知らずは、進化の過程で退化傾向にある歯であり、現代人では顎の骨が小さくなった影響で「親知らずが必要ない(生えない)」ケースが増えています。これは「第三大臼歯の退化現象」と呼ばれ、特に異常なことではなく、自然な個体差の一つです。

親知らずの先天性欠如の割合
世界的なデータ(平均的な傾向)
- 約10~30%の人に親知らずの先天性欠如が見られるとされます。
日本人における報告(研究例)
- 約20~25%の人が1本以上の親知らずを欠如しているとされる研究もあります。
- 4本すべてが欠如している割合は、約1〜3%程度とされています。
欠如の傾向
欠如のパターン | 特徴 |
---|---|
上顎より下顎に欠如が多い | 特に下顎の親知らずの欠如率が高いとされます |
片側よりも両側で欠如するケースが多い | 左右対称で欠如していることが多い |
女性の方が欠如率がやや高い傾向 | 顎のサイズとの関連が指摘されています |
ご不安な方はお気軽にご相談ください
親知らずは、生えていなくてもレントゲンで確認することができます。
痛みがないうちに状態を把握しておくことで、将来的なトラブルを予防することができます。
当院では、親知らずの状態確認・抜歯のご相談・他院からのセカンドオピニオンにも対応しております。
どうぞお気軽にお問い合わせください。