こんにちは。あきる野市にありますきらら歯科の歯科衛生士、小林です。
みなさん、歯医者さんでの健診やクリーニングの際に磨き残しを指摘されたことはございますか。
まず、磨き方の指導を受けられた方はいらっしゃると思いますが、歯磨き剤についてもご相談されることがあります。
本日は歯磨き剤についてお話させていただきます。
歯磨き剤とは
歯磨き剤は、歯ブラシと一緒に用いることで清掃効果を高めるためのものです。
清掃効果だけではなく、むし歯や歯周病の予防・抑制、口臭除去などの効果のある薬用成分を配合されている歯磨き剤(医薬部外品)もあります。
現在、日本で市販されている90%以上の歯磨き剤は医薬部外品です。
歯磨き剤の種類
〈医薬部外品〉
日本では医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律により、歯磨き剤は化粧品と医薬部外品に分類されます。
化粧品の歯磨き剤は基本成分だけが配合されていますが、医薬部外品の歯磨き剤には薬用成分が含まれており、様々な効能・効果があります。
上の表のように、薬用成分のある歯磨き剤には、むし歯予防効果のあるフッ素(フッ化物)や、歯周病予防効果のある殺菌成分が配合されています。
ご自身の症状、目的に合った成分が配合されている歯磨き剤を使用することで、効果が期待できます。
歯磨き剤の使用による効果
1.歯垢(プラーク)を除去する
歯みがき剤使用の有無による歯垢除去の違い
(財)ライオン歯科衛生研究所 日本小児歯科学会報告(1985)
上記は「歯磨き剤をつけてみがいた場合」と「歯磨き剤をつけずにみがいた場合」の比較を目的に、歯磨き回数での歯垢除去率の測定結果です。
どの歯磨き回数でも、歯磨き剤をつけた場合は歯垢除去率が高いことが結果に表れています。
2.歯垢(プラーク)をつきにくくする
歯みがき剤の使用の有無による歯垢付着量の違い
三畑他 口腔衛生会誌 1998年
こちらは「歯磨き剤を使用して1週間歯磨きした場合」と「歯磨き剤を使用しないで1週間歯磨きした場合」の歯垢付着量を比較したものです。
結果から、歯磨き剤を使用することにより歯垢の付着量を抑えることがわかります。
その他にも成分表にあるように、歯周病や口臭予防に効果のある成分を配合された歯磨き粉は数多くあります。
フッ素配合歯磨き剤の使用量、うがいについて
フッ素を配合されている歯磨き剤は、その効果を高めるためにも年齢に応じた量を使いましょう。
又、うがい(すすぎ)の水の量にも注意が必要です。
お口の清掃はご自身でのセルフケアがとても重要になります。
効果的に歯磨きができるよう、歯磨き剤を使うようにしましょう。
気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
歯科衛生士 小林