顎が外れたときの対応と受診のご案内
突然顎が外れてしまった、口が開いたまま閉じられない、または違和感が続く場合は、自分で無理に戻そうとせず、あきる野市きらら歯科にご連絡ください。専門的な知識と経験を持つ歯科医師が、顎の状態を正確に診断し対応を致します。
顎が外れた(顎関節脱臼)場合、まず以下の対処をしてください。
- 慌てず安静にする
無理に動かさず、口を閉じようと力を入れないでください。 - 顎を温める
温かいタオルなどで顎周りを温めると筋肉が緩み、戻りやすくなることがあります。 - 早めにきらら歯科を受診
自力で治そうとすると症状を悪化させる恐れがあります。きらら歯科や東京西徳洲会病院口腔外科、救急外来をすぐに受診してください。
※無理に自分で戻そうとするのは危険です。専門家の処置を受けるのが安全です。
受診時の注意点
顎が外れて歯科医院に電話や来院した際は、以下のことを伝えるとスムーズに対応してもらえます。
- 「顎が外れた」と明確に伝える
- 「口が閉じられない」「顎が戻らない」と状況を説明してください。
- いつ外れたか
- 「◯分前(◯時間前)に外れました」など、具体的に伝えてください。
- きっかけや原因
- 大きく口を開けた時、あくびをした時、食事中など、外れた原因や状況を説明します。
- 過去の脱臼経験の有無
- 過去にも顎が外れた経験があるか、今回が初めてかを伝えてください。度々外れている方の方が戻しやすいです。
- 痛みや腫れの有無
- 痛み、腫れ、しびれなど、現在の症状も併せて伝えましょう。
例:
「30分ほど前に、大きくあくびをした時に顎が外れて戻らなくなりました。以前にも一度外れたことがあります。痛みが強くて口が閉じられません。」
このように具体的に伝えると、迅速かつ適切な処置が受けられます。
顎が外れる原因とは?
顎関節脱臼の発生率
- 全人口の約3~5%が生涯に一度は顎関節脱臼を経験するとされています。
- 習慣性顎関節脱臼(繰り返し外れる場合)は、約1%以下と考えられています。
- 女性に多く、特に中高年の女性がリスクが高い(関節が柔らかいため)。
- 関節の弛緩性が高い人(関節が柔らかい人)や、リウマチなどの疾患を持つ人に多い。
顎が外れる(顎関節脱臼)主な原因は以下の通りです。
① 大きく口を開けたとき
- あくび
- 大きな食べ物を食べるとき
- 歯科治療中の開口時
② 顎や顔面への衝撃
- 転倒や事故による強い衝撃
- スポーツ時の接触や外傷
③ 顎関節の問題
- 顎関節症などで、関節周囲の筋肉や靭帯が緩んでいる場合
- 習慣的に顎が外れやすくなっている場合
④ その他の原因
- 歯ぎしりや食いしばり(顎周囲筋肉の過緊張)
- 加齢による筋力や靭帯の衰え
一度外れると繰り返しやすくなるため、注意が必要です。
顎が外れたときの対処法
顎が外れた場合、自分で無理に戻そうとせず、すぐに歯科医院や口腔外科を受診してください。
自宅での応急処置
- 無理に顎を動かさない(さらに悪化する可能性があります)
- 顎を支えながら安静にする
- 冷やして炎症や腫れを抑える(痛みがある場合)
- 柔らかい食事をとる(外れやすい状態のとき)
きらら歯科での対応
きらら歯科では、顎関節の脱臼(外れた顎)に対する適切な処置を行っています。
治療の流れ
1️⃣ 診察・レントゲン撮影
顎の状態を確認し、適切な治療方法を決定します。顎関節(顎の関節)は、下顎骨と側頭骨の間にある「顎関節窩(がくかんせつか)」というくぼみに収まっている構造になっています。顎が外れた(顎関節脱臼)場合、この関節の位置が通常の範囲から逸脱しているかどうかを確認する必要があります。
2️⃣ 徒手整復(顎を元の位置に戻す処置)
歯科医師が安全に顎を元の位置に戻します。重症例では手術の可能性もあるため、専門医への紹介が必要な場合もあります。
3️⃣ 顎の安静・アフターケア
顎が再び外れないよう、生活上の注意点や予防策をアドバイスします。必要に応じてマウスピース治療を行うこともあります。