長期的に歯を守る治療という考え方
歯科治療は「痛くなったら治す」もの、というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし近年の歯科医療では、できるだけ歯を削らず・抜かず、将来にわたって歯を守ることを目的とした「長期的視点の治療」が重視されています。
1. その場しのぎの治療は、歯の寿命を縮めることがある
むし歯や歯周病は、単に悪い部分だけを治せば終わりではありません。
削る・詰める・かぶせるという治療を繰り返すたびに、歯は少しずつ弱くなり、最終的に抜歯に近づいてしまうことがあります。
2. 「原因」を見極めて治すことが大切
長期的に歯を守る治療では、
- なぜむし歯になったのか
- なぜ歯周病が進行したのか
といった原因の分析を重視します。
噛み合わせ、歯並び、清掃状態、生活習慣などを総合的に見直すことで、再発を防ぐ治療計画を立てます。
3. できるだけ削らない・抜かない選択
歯は一度削ると元には戻りません。
そのため、
- 最小限の切削
- 神経を残す治療
- 歯周病でも可能な限り保存を目指す治療
など、歯を残すことを最優先に考えます。
4. 治療後こそ重要な「定期管理」
治療が終わった後のメンテナンスは、歯の寿命を大きく左右します。
定期的な検診やクリーニングにより、
- むし歯・歯周病の早期発見
- 詰め物・かぶせ物のトラブル予防
- 噛み合わせの変化への対応
が可能になります。
5. 将来を見据えた治療選択を
短期間・低コストの治療が必ずしも悪いわけではありませんが、
5年後・10年後も自分の歯で噛めるかという視点で治療を選ぶことが、結果的に体への負担や治療回数、費用を抑えることにつながります。
まとめ
長期的に歯を守る治療とは、
「今だけ治す」のではなく、「これからの人生を支える歯を守る」治療です。
ご自身の歯を1本でも多く、長く使い続けるために、治療内容や管理方法についてぜひ歯科医院でご相談ください。
