矯正治療を受ける際に、歯科医院で求められる資料は、あなたの歯並びや顎の状態を正確に把握し、最適な治療計画を立てるために非常に重要です。
一般的に、以下の資料が求められます。
1. 口腔内写真
- 歯全体、歯並び、噛み合わせの状態を記録します。
- 口蓋(口の中の上の部分)や舌の状態も確認します。
2. 顔面写真
- 正面、左右側面、微笑みなど、様々な角度から顔全体の写真を撮影します。
- 歯並びだけでなく、顔全体のバランスや唇の厚みなどを評価します。
3. 歯型
- 歯の模型を作成し、歯の大きさや形、噛み合わせの状態を詳細に分析します。
4. パノラマX線写真
- 歯全体と顎の骨の形状を2次元で確認できます。
- 歯の根っこや顎関節の状態、埋まっている歯なども確認できます。
5. セファロレントゲン写真
- 頭部側面のX線写真で、顎の骨の角度や位置、歯の位置などを詳細に分析できます。
- セファロ分析と呼ばれる専門的な解析を行い、治療計画を立てる上で重要な情報を得られます。
6. その他
- 咬合採得: 噛み合わせの状態を詳しく記録します。
- 口腔内スキャン: デジタルで口腔内をスキャンし、3Dモデルを作成します。
- CTスキャン: 複雑な症例の場合、3次元的な画像で顎の骨の状態を詳細に確認します。
これらの資料の役割
- 現在の状態の把握: 歯並びや顎の骨の状態を正確に把握し、問題点を特定します。
- 治療計画の立案: どの治療法が最適か、治療期間や費用などを検討する上で重要な情報となります。
- 治療効果の評価: 治療前後の変化を比較し、治療効果を評価します。
矯正治療を受ける際は、これらの資料を基に、歯科医師とよく話し合い、最適な治療計画を立てていくことが大切です。