授乳中に安全に使用できるとされている痛み止め
厚生労働省所管の国立成育医療研究センターが、薬の母乳移行量を調べた研究報告より、以下のような薬が安全に使用できると公表しています。
成分名 | 代表的な商品名 |
アセトアミノフェン | カロナール |
イブプロフェン | ブルフェン |
インドメタシン | インテバン |
ケトプロフェン | カピステン |
ジクロフェナク | ボルタレン |
セレコキシブ | セレコックス |
ナプロキセン | ナイキサン |
ピロキシカム | バキソ |
フルルビプロフェン | フロベン |
ロキソプロフェン | ロキソニン |
まとめ
歯科で主に使用されるボルタレンやロキソニンは上記表に記載されており、安全に使用できると考えられています。どうしても不安であればカロナール(アセトアミノフェン)は小児に対しても安全に使用できる薬なので、こちらを処方してもらってもよいでしょう。
授乳中の方の歯科治療について
妊娠中や出産後に起こる歯のトラブルは「赤ちゃんにカルシウムを取られているから」などと言われがち。けれど、実際は妊娠や授乳が直接の原因ではないようです。
つわりで歯みがきが満足にできなかったり、間食が増えて歯が汚れがちになるなど、妊娠期特有の生活が要因のひとつに。また、出産時の歯の食いしばりもよくありません。妊娠中は免疫力が低下するので、こういったことが歯の病気につながりやすくなるのです。