アンキローシス(骨性癒着)とは
アンキローシスとは、骨と歯が直接癒着して結合している状態を指します。
歯ぐきの内側には歯槽骨という骨があり、歯を支える役割を果たしています。
正常な場合、歯根と歯槽骨の間には、クッションとなる歯根膜という線維の膜があり、歯根と歯槽骨はつながっています。
しかし、歯に何らかの損傷を受けて歯根膜を失うと、歯根と歯槽骨がくっついてしまいます。この状態が「アンキローシス(骨性癒着)」と呼ばれています。
アンキローシスだと歯が動きません
歯列矯正中に歯が動かず何日も同じ位置にある場合、それはアンキローシスかもしれません。本数も1本だけのときもあれば、奥の歯4本が全て癒着している、などもあります。
アンキローシスは歯槽骨と歯根が癒着しているため普段は何ともない歯にみえますが、矯正しても歯が移動しません。
アンキローシスの診断
アンキローシスの診断には、歯の生理的動揺の有無や打診音、またX線画像検査における歯根の外形の消失、すなわち歯根膜腔および歯槽硬線の有無やセメント質の過形成などの所見が有用となります。
近年普及が進んでいるコーンビームCT検査では、三次元的な歯根および歯根膜腔の状態を知ることができるため、診断に有効です。きらら歯科ではCTを設置しております。