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あきる野市きらら歯科

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LDDSについて

きらら歯科でのLDDSの使用

歯周病治療で、一般的な歯のクリーニングの他に、薬を補助的にLDDSを使用する場合があります。

LDDS

ポケット内に直接抗生物質を入れることを局所薬物送達療法(LDDS)といいます。LDDSとはLocal Drug Delivery Systemの頭文字からとっています。

何かしらの原因があって歯周病手術を行えないような場合には、スケーラーなどを使用して歯周ポケットの内部をきれいにした後、先の細いシリンジで抗生物質(ミノサイクリン塩酸塩Minocycline Hydrochloride)を送り込みます。

歯周病には細菌がバイオフィルムを作るため経口投与では抗生物質の効果が低くなりやすいです。そのため歯周ポケット内に薬剤を直接投与するLDDSが歯周治療における有効な手段といえます。

そして歯周病の原因菌を殺菌します。この薬の特徴は徐放性といって、長期間効果を維持しています。

LDDSの注入はほとんど痛みも伴わないため患者さまから好評です。

しかしLDDS単独で歯周病が治るわけでないため、歯周基本治療および患者様のブラッシングどちらも継続が必要となります。

適応

  • 炎症が起きている歯ぐきにこの抗生物質を塗り込むことで、歯周病の原因となっている菌を減らしていきます
  • 急性炎症時、局限性に残った深いポケット
  • 全身投与より副作用が少なく、薬効の長期継続が期待できる

特徴

  • 経口投与に比べて直接ポケット内に入れるため少量の薬剤ですむ
  • 耐性菌の出現、薬の副作用や腸内細菌への影響がきわめて少ない
  • 薬を塗る際、痛みや刺激は特にありませんので、どなたさまも安心して治療を受けられるでしょう。

ペリオクリンの作用機序

ペリオクリンは、歯周ポケット内の細菌感染を抑えるために使用される抗菌薬(抗生物質)ミノサイクリン塩酸塩を有効成分とする歯周病治療薬です。主に中度から重度の歯周炎の治療に用いられ、歯周ポケット内に直接投与することで局所的な効果を発揮します。

作用機序

1.細菌のタンパク質合成阻害

•ペリオクリンの主成分であるミノサイクリンは、細菌のリボソーム30Sサブユニットに結合し、タンパク質合成を阻害します。これにより、細菌の増殖が抑制され、感染が鎮まります。

2.広範囲の抗菌スペクトル

•ミノサイクリンは、歯周病の原因となるグラム陰性嫌気性菌やグラム陽性菌に対して効果的です。具体的には、Porphyromonas gingivalis(P. gingivalis)やAggregatibacter actinomycetemcomitans(A. actinomycetemcomitans)などの病原菌の活動を抑制します。

3.局所投与による高い効果

•ペリオクリンは、歯周ポケット内にジェル状で直接注入するため、薬剤がピンポイントで作用し、全身への影響を抑えながら効果を発揮します。薬剤が持続的にポケット内に留まり、抗菌効果が長時間維持されます。

4.炎症抑制

•ミノサイクリンは、細菌の活動抑制だけでなく、歯周組織の炎症を軽減する作用も報告されています。これにより、歯肉の腫れや出血が改善し、治癒を促進します。

使用方法

•歯科医師がスケーリングやルートプレーニング後、歯周ポケット内に直接注入します。

•必要に応じて数週間おきに再投与することで、治療効果を高めます。

副作用と注意点

•局所的な刺激やアレルギー反応がまれに起こることがあります。

•長期使用は耐性菌の発生を招く可能性があるため、使用期間は適切に管理する必要があります。

ペリオクリンは、薬剤の効果を歯周病の発症源に直接届け、従来の治療法と組み合わせることで治癒を促進する重要な治療手段です。

使い捨てを徹底

当院では1回の使用ですべてペリオクリンの先端・本体ともに使い捨てを徹底しております。同じ患者様でも毎回使い捨てた新しいペリオクリンを使用しております。

そのため院内感染は絶対に起こりませんのでご安心ください。