歯石とは
歯石は歯垢(プラーク)が石灰化したもので、主に歯と歯ぐきの境目につく灰白色の石のような硬いかたまりです。
歯石は、歯肉より上の部分に付着している歯石(歯肉縁上歯石)と、歯肉より下の部分(歯肉の中の骨の周りに付着・歯肉縁下歯石)に付着している歯石があります。
一般的に歯肉より上の部分に付着した歯石(歯肉縁上歯石)は歯よりもやや黄色み帯びた色をしており、歯肉より下の部分に付く歯石(歯肉縁下歯石)は長期に渡って付着していたことにより石灰化が更に進んでいるため、硬く歯にこびりつき茶褐色をしています。
歯肉の下に付着するため、見極めが難しいですが、歯肉が腫れやすくなったり、出血しやすくなったり、また歯肉の際に黒っぽい塊が見えるといった症状が見られたら要注意です。
歯石の原因
歯石がつきやすいところ
歯石は下の前歯の裏側や上の奥歯の外側など、唾液腺の開口部の近くにある歯につきやすい傾向があります。歯石は一度付着すると歯磨きでは基本的に落とすことはできないので、歯石になる前にケアすることが大切です。
日頃からこの部分を意識しながら歯磨きし、歯石の元である歯垢(プラーク)をしっかり除去しましょう。
歯石を落とすためには
もしも歯石がついてしまったら、歯科医院で早めに取り除いてもらいましょう。かかりつけの歯科医に定期的に健診をしてもらうことをおすすめします。
歯石除去は保険診療で出来ます
歯石の付着具合により、歯石除去の回数は異なります。歯石が歯肉の上のみに付着していて、歯石の量も少ない場合、1回で全てを取る事ができます。
また、歯石が歯肉の下まで付着していて、歯石の量も多い場合、全てを取るのに3~6回程掛かる場合もあります。
但し保険診療で歯石を取るには、治療の前後で歯周病検査が必ず必要となります。
保険診療で3割負担の方の場合、1回の費用は3,000円前後掛かります
歯肉縁下歯石がある場合にはもう少し金額がかかります。
歯石をとるペース
ご自身でのお手入れの状況により歯石の付着具合は大きく異なります。
一般的にお手入れの状況が良い方で3ヶ月に1度が最も多く、年に2~3回は定期検診を兼ねて歯石除去をして貰うと歯周病予防にも繋がります。
また、ご自身でのお手入れに不安のある方は、1~3ヶ月に1度定期検診を兼ねて歯石除去をして貰うと歯周病リスクの軽減に繋がります。
きらら歯科ではその人その人の状況により○カ月をアドバイスさせていただいております。