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口内炎とその治療

口内炎とは

口内炎(こうないえん)とは、口の中(唇の内側、頬の粘膜、舌、歯ぐきなど)に生じる炎症や潰瘍(かいよう)の総称です。一般的には「口内炎=アフタ性口内炎」を指すことが多いですが、原因や症状、種類はさまざまです。

口内炎

「アフタ」とは、口の中にできる小さくて痛い潰瘍(かいよう)=口内炎の一種のことです。医学的にはアフタ性口内炎と呼ばれます。白っぽい膜のような中心と、赤いふちが特徴で、しみたり触れると強く痛みます。

主な原因(はっきり1つに決まらない)

  • ストレス・睡眠不足
  • ビタミン不足(B群・鉄分)
  • 免疫力の低下
  • ほおや唇を噛んだ傷
  • 合わない入れ歯・歯のとがり
  • 風邪や体調不良

※「うつる病気」ではありません。

口内炎の症状

口内炎は口腔内に発生する炎症性の病変であり、症状は個人によって異なる場合がありますが、一般的な症状には以下のようなものがあります。

痛み

口内炎はしばしば痛みを伴います。口腔内の特定の部位で痛みや刺激を感じることがあります。特に食事や口の動きの際に痛みを感じることがあります。

口内炎の痛みは、個人によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような感覚が報告されます

じんわりとした痛み

口内炎の周囲や内部にじんわりとした痛みを感じることがあります。この痛みはしばしば持続的で、特に食事や口の動きの際に感じやすくなります。

ピリピリとした痛み

口内炎の痛みはピリピリとした感覚として現れることがあります。口腔内の粘膜が刺激されることで、ピリピリとした痛みを感じることがあります。

刺すような痛み

口内炎がある部位に触れたり、食事を摂ったりすると、刺すような痛みを感じることがあります。この痛みは突然現れることがあり、しばしば不快感を引き起こします。

しみるような痛み

口内炎の周囲に触れると、しみるような痛みを感じることがあります。口内炎がある部位に刺激が加わると、しみるような感覚が生じます。

口内炎の痛みは、口腔内の粘膜が炎症を起こしているために生じるものであり、食事や口の動きなどの日常生活での活動に影響を与えることがあります。口内炎の痛みが強い場合は、症状を和らげるための治療法を検討することが重要です。

赤み

口内炎の周囲が赤くなることがあります。口内炎が進行すると、周囲の粘膜が赤く腫れることがあります。

腫れ

口内炎の周囲が腫れることがあります。口内炎が大きくなると、周囲の組織が腫れて口内の感覚や食事の嚥下に影響を与えることがあります。

白いまたは黄色い斑点

口内炎の中心部に白いまたは黄色い斑点が現れることがあります。これは口内炎が進行する際に見られる症状で、痛みや不快感を引き起こすことがあります。

食事や会話の障害

口内炎がある場合、口の中の痛みや不快感によって食事や会話が妨げられることがあります。特に口内炎が舌や口唇の近くにある場合、痛みや刺激が強くなります。口内炎の症状は、個人によって異なりますが、一般的には上記のような症状が見られます。口内炎が痛みや不快感を引き起こす場合は、適切な治療や対処法を行うことが重要です。

口内炎の治療法

口内炎の治療法には、以下のような方法があります

症状の緩和

口内炎の痛みや不快感を和らげるために、口腔内の清潔を保ち、口を避けるようにします。口内炎の周囲を傷つけないように柔らかい歯ブラシを使用し、刺激の少ない食事を摂取します。

薬物療法

口内炎の症状を和らげるために、口内炎用の薬剤を使用することがあります。口内炎用の塗り薬やスプレー、ジェルなどが市販されており、口内炎の痛みを和らげる効果があります。また、痛みや炎症を抑えるための消炎鎮痛剤やステロイド剤が処方されることもあります。

ステロイド療法

口内炎のステロイド療法は、口腔内の炎症や痛みを軽減するために使用される治療法の一つです。口内炎が口腔内の粘膜に炎症を引き起こしている場合、ステロイド剤は炎症を抑え、症状を和らげる効果があります。

薬剤の種類

口内炎のステロイド療法には、口腔内に塗布するためのステロイド剤が一般的に使用されます。これらの薬剤には、炎症を抑える効果があり、口内炎の痛みや腫れを軽減することができます。

塗布方法

口内炎のステロイド剤は、患部に直接塗布することで使用されます。一般的には、患部を清潔にし、ステロイド剤を指や専用のアプリケーターを使って塗布します。薬剤を塗布した後は、一定時間口内を触らずに薬剤を吸収させます。

効果と副作用

口内炎のステロイド療法は、炎症を抑え、痛みや腫れを軽減する効果があります。しかし、長期間の使用や大量の使用は副作用を引き起こす可能性があります。副作用には、口腔内の感染、口内炎の再発、口の乾燥感などが含まれます。

口内炎のステロイド療法は、口腔内の炎症や痛みを軽減する効果がありますが、適切な使用と医師の指示に従うことが重要です。口内炎の症状が持続する場合や、痛みがひどい場合は、歯科医師や口腔外科医に相談し、適切な治療法を受けることが重要です。

栄養補助

口内炎の治癒を促進するために、ビタミンやミネラルなどの栄養補助剤を摂取することが有効です。特にビタミンB群やビタミンC、亜鉛などが口内炎の治癒をサポートする役割があります。

口腔内の清潔

口腔内の清潔を保つことで、口内炎の治癒を促進することができます。歯磨きやうがいを適切に行い、口腔内の細菌や刺激を最小限に抑えます。

口内炎が重度で症状が悪化する場合や、長期間治癒しない場合は、歯科医師や口腔外科医に相談しましょう。専門家が適切な治療法を提案し、口内炎の原因を探ります。口内炎の治療法は、症状や原因によって異なります。症状が軽度で自然に治癒する場合もありますが、痛みや不快感が2週間以上続く場合や口内炎の頻度が高い場合は、医師に相談して適切な治療法を受けることが重要です。

予防のポイント

  1. 口腔ケア
    毎日の歯磨きや定期的な歯科検診で虫歯や歯石を予防し、刺激要因を減らします。
  2. 栄養バランス
    ビタミンB群や鉄分が不足すると口内炎ができやすくなるため、バランスの良い食事を心がけます。
  3. 適度な休息とストレス対策
    疲労やストレスがたまると免疫力が低下し、口内炎が起こりやすくなります。十分な睡眠やリラックスする時間を確保しましょう。
  4. 刺激を避ける
    ・口の中を噛まないようによく噛んで食べる
    ・強い酸味や辛味を含む食べ物、アルコールの摂取を控える

当院で処方している口内炎のお薬|アフタゾロン

アフタゾロンは、一般的にトリアムシノロンアセトニド(ステロイド成分)を主成分とした口内炎の外用薬(塗り薬)です。口内の炎症を抑え、痛みを軽減する目的で用いられます。日本では歯科や口腔内の潰瘍(アフタ性口内炎)向けに処方されることが多い薬剤の一つです。

主成分と作用

  1. 主成分:トリアムシノロンアセトニド
    ステロイドの一種で、炎症反応を抑える力が強いことが特徴です。粘膜に塗布することで、患部の炎症や腫れ、痛みを緩和します。
  2. 作用の仕組み
    ステロイドは炎症を引き起こす物質の働きを抑制し、炎症の悪化を防ぎながら症状を鎮めます。潰瘍化している口内炎の場合、薬を患部に保護する形で使用することで痛みの軽減や治癒の促進が期待できます。

注意点・副作用

  1. 使用期間の目安
    • ステロイド成分を含む外用薬は、通常は短期間(数日~1週間程度)で使用します。症状の改善が見られない場合は自己判断で使用を続けず、医師や歯科医師に相談しましょう。
  2. 副作用
    • ステロイドを局所に使用しているため、一般的には大きな全身性副作用は起こりにくいですが、連用や大量使用でごくまれに粘膜の萎縮やカンジダ症(口腔内真菌感染)のリスクが高まる可能性があります。
    • 使用中に口内の違和感、白い苔のようなものが増えるなど異変を感じたら、速やかに医療機関を受診してください。
  3. 他の薬剤との相互作用
    • 口内炎以外の治療でステロイド内服薬や免疫抑制剤などを使用している場合は、医師や歯科医師に必ず申告しましょう。
  4. 妊娠・授乳中の使用
    • 妊娠中や授乳中の場合、ステロイド使用の安全性については医師や薬剤師に確認することが推奨されます。

より効果的なケアのポイント

  • 口腔内の清潔を保つ
    歯磨きやうがいをこまめに行い、細菌やウイルスの繁殖を抑えます。
  • 栄養補給・休養
    ビタミンB群・鉄分などの栄養素が不足すると、口内炎が治りにくくなることがあります。バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけましょう。
  • 刺激物の回避
    辛い・酸っぱい食べ物やアルコール、タバコなどは患部を刺激して痛みや炎症を悪化させる可能性があります。できるだけ控えましょう。

口内炎と癌の鑑別について

口内炎は、多くの場合自然に治りますが、まれに口腔がんが口内炎と似た症状を呈することがあります。
そのため、2週間以上たっても治らない場合は、必ず歯科医院を受診し、診察・診断を受けることが必要です。

症状の持続時間と進行

口内炎は通常1~2週間程度で治りますが、がんが口内炎のような症状として現れている場合は、2週間たっても治らず、徐々に広がっていくことがあります。

口内炎がさまざまな場所にできたり、場所が移動したりする場合は、基本的に心配いらないことが多いです。
しかし、一か所の口内炎が2週間以上続き、症状が長引く場合は口腔がんの可能性もあるため、歯科医院の受診をおすすめします。

症状の進行

口内炎は通常、痛みやしみる感じ、不快感を伴いますが、深い部分までどんどん進行することはほとんどありません。

一方、口腔がんの場合は、症状が進むにつれて組織の深い部分へと進行し、しこりのように膨らんできたり、奥へ広がったりすることがあります。

病変の見た目

口内炎は、白っぽい丸いできものや赤みとして現れることがほとんどです。
しかし口腔がんの場合は、粘膜がただれた潰瘍のような見た目になり、赤く崩れた感じで広がることがあります。

さらに、口腔がんは周りの組織に入り込むように進むため、時間とともに病変が大きくなったり、範囲が広がったりする点が口内炎との大きな違いです。

検査と診断

何度もお伝えしておりますが、2週間以上口内炎の症状が続く場合、または口内炎が徐々に大きくなっていく場合は、必ず歯科医院を受診し、ご相談のうえ必要に応じて適切な検査を受けることが重要です。

きらら歯科では、まずスクリーニングとして口腔内を詳しく診察し、必要に応じてレントゲン撮影などを行っております。
その結果、がんの可能性が疑われる場合には、高度医療機関である大学病院などへご紹介し、大学病院にて生検などの確定診断を受けていただいております。