入れ歯のメインテナンス方法|きらら歯科
入れ歯は、適切なメンテナンスを行うことで長持ちし、快適に使用することができます。毎日のケアと定期的なチェックを欠かさず行いましょう。
入れ歯の毎日の清掃方法
入れ歯を清潔に保つことで、歯茎の炎症や口臭、入れ歯の変色を防ぐことができます。
【食後は必ず洗う】

- 食後は毎回、入れ歯を外して流水で汚れを落とします。
- 食べカスがついたままにすると雑菌が繁殖しやすく、口臭や口内炎、カビの原因にもなります。
【入れ歯専用ブラシを使う】

- 市販されている『入れ歯専用ブラシ』は普通の歯ブラシより毛が硬く、入れ歯の形に合った形状をしています。
- 入れ歯専用ブラシで丁寧にこすり洗いをしましょう。
【歯磨き粉は使わない】
- 一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、入れ歯に細かい傷をつけ、雑菌が繁殖しやすくなります。
- ブラシのみ、または入れ歯専用の洗浄剤を使いましょう。
入れ歯洗浄剤の正しい使い方
入れ歯洗浄剤には殺菌・消臭・汚れ除去の効果があり、毎日の使用をおすすめします。
【1日の終わりに洗浄剤を使用】

- 就寝前に、ぬるま湯または常温の水に入れ歯洗浄剤を溶かします。
- 入れ歯を浸ける時間はメーカーの推奨時間(通常は10〜30分程度)を守りましょう。
【入れ歯の長時間浸け置きは避ける】
- 入れ歯の材質によっては長時間つけ置きをすると変色したり、劣化することもあるため、指定された時間を守ります。
【熱湯での消毒は厳禁】

- 熱湯消毒は入れ歯を変形・破損させる原因になります。
- 洗浄は必ず常温かぬるま湯で行いましょう。
入れ歯の正しい保管方法
入れ歯は正しく保管しないと変形や破損につながります。
【就寝時は必ず外す】

- 寝る時は入れ歯を外して歯茎や粘膜を休ませましょう。
- 長時間入れ歯を装着したままだと、歯茎の血行が悪くなり、粘膜の炎症や口内炎の原因になります。
【乾燥させないようにする】

- 入れ歯は乾燥すると変形・ひび割れの原因になります。
- 清潔な水を入れた専用容器に入れて保管してください。
お口の中の清潔も重要
入れ歯だけでなく、口腔内の清潔を保つことも重要です。
【歯ぐきのケアを欠かさない】
- 歯ぐきに歯ブラシをあててマッサージするように優しくブラッシングします。
- 歯ぐきの血行促進、口腔内の細菌を減らす効果があります。
【残った歯のブラッシング】
- 部分入れ歯の場合は残った歯に負担がかかりやすく、むし歯や歯周病が進行しやすいため、より丁寧に歯磨きします。
【舌もきれいに掃除】
- 舌は細菌が繁殖しやすく口臭の原因になります。
- 舌ブラシを使い、優しく奥から手前へなでるように掃除しましょう。
定期的な歯科でのチェック・調整の重要性
入れ歯は徐々に口の形に合わなくなります。痛みや違和感がなくても、3〜6ヶ月ごとの定期受診をおすすめします。
【入れ歯調整の重要性】
- 合わない入れ歯を放置すると、噛み合わせのずれや、歯ぐきや粘膜の炎症、骨の吸収が進みます。
- 定期的に歯科医師が調整することで入れ歯が長持ちし、快適に使用できます。
【入れ歯の破損・違和感を感じたら】
- 少しでも違和感を感じたり、破損した場合はすぐに歯科医院を受診しましょう。
- 早期に修理することで簡単に直せることがあります。
入れ歯の取り扱い注意点(まとめ)
- 落下に注意
- 入れ歯は陶器などの洗面台に落とすと割れやすいです。水を張った容器やタオルの上で洗うと安全です。
- 定期的な交換が必要
- 入れ歯の寿命は通常5〜7年程度です。破損や変形がなくても口腔内の変化に応じて作り直しが必要になります。