あきる野市きらら歯科|親知らずの治療

親知らず治療

親知らずとは

「親知らず」(おやしらず、英: wisdom tooth)は、人間の歯の一つで、通常は奥歯の一番後ろに位置し、他の歯よりも大きいことが特徴です。

この歯は通常、大人になると成長し、一般的に10代後半から20代初頭に生え始めます。

親知らずが生える過程で多くの人が歯の問題を経験することがあります。

親知らずが正しく成長せず、歯が押し当てられたり他の歯に対して不正確な位置に生えたりすることがあります。

これに伴って歯の痛み、腫れ、口内の炎症、食べ物の詰まり、歯周病、顎の痛みなどの問題が生じることがあります。

最も奥にある歯です

お口の中で最も奥にある歯です。だいたい18-22歳頃に生えてきてトラブルを起こすことが多い歯です。今まで一度も歯医者に行ったことのないかたが突然歯が痛み出して初めて通うということも良くあります。

親知らずの名前の由来

日本語の親知らずの名前の由来

日本で親知らずといわれる理由には2つあるといわれています

親が知らないで生えてくる歯

永久歯は通常15歳前後で生え揃いますが、親知らずは生える時期が概ね10代後半から20代前半です。もう親が子供の口の中をみない(歯磨きをかわりにしてあげない)時期に知られることなく生えてくる歯であることから「親知らず」といわれるようになりました。

親が亡くなったころに生えてくる歯

昔は現代のような医学が発達していなかったことと、栄養バランスがとれた食生活を送っていなかったことで寿命も短いものでした。そこで親知らずが生えてくる時には親は亡くなってしまっていることから「親知らず」と呼ばれる言い伝えがあります。

英語では智歯 Wisdom Teeth

智歯は英語でwisdom teeth 知恵の歯という意味からきています。そのため歯科医院の専門用語で智歯と言います。

親知らずは抜いたほうが良いのか?

親知らずは抜いたほうが良いですか?よく歯科医院で聞かれる質問です。

抜いたほうが良いかは人によります

これは、「人による」としか言えません。親知らずでも正常に生えていて大きな虫歯になっていない場合には、抜く必要は全くありません。

ただ虫歯になっていなくても斜めに生えている場合などには抜かないといけないことが多いです。

親知らずは体調が悪い時などに突然痛くなって口を開けたりできないほどに痛くなることがよくあります。また親知らずが虫歯になってしまい抜歯した方がいいのかどうか迷っている方も多いと思います。親知らずは歯の中でも一番奥にあり、虫歯になっても気づかず進行し、抜歯することが多い歯でもあります。しかし、実は親知らずの虫歯が進行していても、しっかり治療して残した方がいい場合もあるのです。親知らずがどのような虫歯の場合にしっかり治療して残した方がいいの か、どのような場合抜歯をした方がいいのかをについてご説明させていただきます。

そのままにしておいて良い親知らず

完全に埋まっていて斜めになっていない親知らずはそのまま特に抜いたり治療の必要もございません。

親知らずの虫歯を治療して残したほうがいい場合

噛み合わせに参加している親知らず:親知らずが噛み合わせに参加している場合は、他の歯と同じように虫歯の治療をしたほうがいいです。虫歯になってしまった親知らずも治療ができる状態であれば、しっかりと治療をし、噛める歯に戻すことができます。

まっすぐに生えている親知らず:親知らずの多くは横や斜めに生えていますが、まっすぐに生えている親知らずであれば虫歯の治療が出来ます。親知らずがまっすぐに生えていないと治療のための器具が届かないため、虫歯を取ることができないのです。

お口が大きく開けられる方:親知らずは一番奥にあるので、お口が大きく開くのであれば虫歯の治療をすることができます。治療の際はある程度の時間、口を開けることが必要です。顎関節症であったり、口が開けられない方は治療が難しくなります。

親知らずを抜いたほうが良い場合

かみ合わせに参加していない親知らず:かみ合わせに参加していな親知らずは抜いたほうが良い場合がほとんどです。噛むという機能に対しての貢献度がないということもありますが、かみ合わせに関与していないと噛む面に食べかすが残りやすくなり虫歯が発生してしまうことが多くあるからです。

斜めに生えている親知らず:斜めに生えている親知らずはそのままにしておくと、手前の歯との間に食べかすがたまることにより口臭の原因になったり、手前の歯をダメにしてしまうことが多くあります。そのため抜歯がすすめられることが多いです。

Q 親知らずは抜かないといけないの?

横に生えていたり斜めに生えている親知らず治療の基本は抜歯処置となりますが、必ず抜かなければいけない訳ではありません。

抜歯には必ずリスクが伴うため、正確な診断と安全な治療が重要です。抜くべきなのか、残すべきなのかを適切に判断するために、まずは診断を重視します。

Q 親知らずは抜いたほうが良いかどうやって診断するの?

必要に応じてCTを撮影したりデジタルレントゲンを使用して、確実な診断を行います。

当院では親知らずだからといってすぐに「抜いてしまいましょう」ということはありません。親知らずが気になったら、まずはお早めにきらら歯科歯科医師にご相談下さい。

通常の抜歯、残根抜歯などすべて当院で対応可能となっております。

難しい症例は提携医療機関に紹介します

下顎管(神経と動脈の管)に接している親知らず、巨大な歯根嚢胞・腫瘍が疑われる際には、上位医療機関を紹介させていただいております。

紹介先医療機関
  • 東京西徳洲会病院
  • 阿伎留医療センター
  • 東京医科歯科大学附属病院
  • 東京歯科大学附属病院
  • 明海大学歯学部付属病院

親知らず抜歯の費用

親知らずの抜歯費用は、さまざまな要因によって異なります。以下に、一般的な費用の範囲と考慮すべき要素を説明します。

費用に影響する要因

  1. 抜歯の難易度
    • 歯の位置や角度、埋伏の程度によって、手術の難易度が変わります。難易度が高いほど、費用が増加します。
  2. 麻酔の種類
    • 局所麻酔、鎮静麻酔、全身麻酔のいずれを使用するかによって、費用が異なります。全身麻酔を使用する場合、費用はさらに高くなります。
  3. 歯科医院の所在地
    • 都市部と地方では、歯科治療の費用が異なることがあります。都市部の方が高額になる傾向があります。
  4. 保険の適用
    • 健康保険が適用される場合、自己負担額は大幅に減少します。日本では、親知らずの抜歯は多くの場合健康保険が適用されるため、保険適用後の費用は数千円から1万円程度に抑えられます。

費用の目安(保険適用後)

  • 簡単な抜歯: 3,000円〜5,000円
  • 埋伏歯の抜歯:5,000円~ 10,000円

その他の費用

  • 診察費用
    • 初診料や再診料が別途かかることがあります。
  • 投薬費用
    • 抜歯後の抗生物質や痛み止めの費用も考慮する必要があります。

親知らずを抜いた後の注意事項

親知らず(智歯)を抜いた後の注意事項は、手術後の回復をスムーズにし、感染や合併症を防ぐために非常に重要です。以下に、親知らずを抜いた後の一般的な注意事項を詳しく説明します。

手術直後の注意事項

  1. ガーゼの圧迫
    • 抜歯後、歯科医師から渡されるガーゼを噛み続けることで、出血を抑えます。通常、30分から1時間程度圧迫するように指示されます。
  2. 出血
    • 軽い出血は通常のことで、数時間続くことがあります。ガーゼを取り替える際は、清潔なものを使用し、適度な圧力を加えて噛んでください。
  3. 飲食
    • 手術後2時間程度は飲食を控えてください。冷たい水やぬるま湯をゆっくり飲むことは可能です。
    • 手術当日はアルコールや刺激の強い食品、硬い食品は避け、柔らかい食事を摂るようにしましょう。
  4. うがい
    • 手術後24時間は強いうがいを避けてください。血餅(血の塊)が取れてしまうと、治癒が遅れる原因となります。

手術後の1~2日間の注意事項

  1. 痛みと腫れ
    • 抜歯後の痛みや腫れは一般的です。歯科医師から処方された痛み止めを服用し、腫れを抑えるために冷却パックを使用します。ただし、直接肌に当てず、タオルなどで包んでから使います。
  2. 安静にする
    • 無理な運動や激しい活動は避け、安静に過ごすことが大切です。
  3. 口腔衛生
    • 抜歯後24時間が経過したら、優しくうがいを始めてください。ただし、強くうがいをしないように注意します。
    • 歯磨きは通常通り行いますが、抜歯部位周辺は避けるようにします。

手術後の数日間の注意事項

  1. 出血が続く場合
    • もし出血が続く場合は、清潔なガーゼやティッシュを使用して再度圧迫します。それでも止まらない場合は、歯科医師に連絡してください。
  2. 食事
    • 柔らかい食事を続け、徐々に通常の食事に戻していきます。硬い食べ物や細かい食べ物(例えば、ナッツやポップコーン)は避けてください。
  3. 薬の服用
    • 処方された抗生物質や痛み止めを指示通りに服用します。
  4. 口腔衛生
    • 手術後数日経過したら、通常の口腔ケアに戻りますが、抜歯部位を傷つけないように注意します。

注意すべき症状

  1. 激しい痛み
    • 抜歯後2~3日経っても激しい痛みが続く場合や、痛みが悪化する場合は、ドライソケット(抜歯窩炎)や感染の可能性がありますので、歯科医師に相談してください。
  2. 腫れや膿
    • 顔の腫れが引かず、膿が出る場合は感染の可能性があるため、すぐに歯科医師に連絡します。
  3. 発熱
    • 発熱が続く場合は感染の可能性がありますので、歯科医師に相談してください。