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部分入れ歯|部分床義歯(パーシャルデンチャー)

部分床義歯とは

部分床義歯とは、歯が何本か失われた場合に使う取り外し可能な人工の歯のことです。入れ歯の一種であり、「部分入れ歯」とも呼ばれます。歯が抜けた部分を補うことで、しっかり噛めるようにし、見た目の改善や発音の補助もしてくれます。

部分床義歯は、歯が1本だけ抜けた場合から、多くの歯を失った場合まで幅広く対応できます。義歯を支えるために、残っている歯に「クラスプ」と呼ばれる金属のバネをかけるのが一般的なタイプです。その他にも、クラスプを使わず、目立たない材料で作られるものもあります。

部分床義歯の利点

部分床義歯には、多くの利点があります。

  1. 噛む力を回復できる
    歯が抜けたままだと、食べ物をしっかり噛むことができず、消化に悪影響を与えることがあります。部分床義歯を使えば、噛む機能が回復し、食事を楽しめるようになります。
  2. 歯並びの崩れを防ぐ
    歯が抜けたままだと、周囲の歯が傾いたり、伸びたりして歯並びが悪くなります。部分床義歯を入れることで、歯の移動を防ぐことができます。
  3. 発音がしやすくなる
    前歯が抜けると、「さしすせそ」や「たちつてと」などの発音がしづらくなることがあります。義歯を入れることで、発音が改善されることが多いです。
  4. 外科手術が不要
    インプラント治療とは異なり、部分床義歯は手術を必要としません。そのため、高齢の方や持病がある方でも安心して使用できます。
  5. 比較的費用が抑えられる
    保険適用の部分床義歯であれば、比較的低価格で作成することができます。自由診療の義歯と比べると費用負担が少なく済みます。

部分床義歯の欠点

一方で、部分床義歯にはいくつかの注意点もあります。

  1. 慣れるまで違和感がある
    義歯を入れると、最初は口の中で異物感を覚えることがあります。慣れるまでに1週間から数週間かかることもあります。
  2. 取り外しが必要
    部分床義歯は取り外し式のため、毎日の手入れが必要です。食事の後や就寝前には、必ず洗浄して清潔に保つことが求められます。
  3. バネ(クラスプ)が見えることがある
    金属のバネが前歯の近くにある場合、話をしていると見えてしまうことがあります。見た目が気になる方には、クラスプが目立たない「ノンクラスプデンチャー」などの選択肢もあります。
  4. 噛む力が天然の歯より弱い
    部分床義歯は天然の歯よりも噛む力が弱く、硬いものが食べづらいことがあります。特に保険の義歯は強度に制限があるため、素材によっては割れやすいこともあります。

部分床義歯の種類

部分床義歯には、さまざまな種類があります。

保険適用の部分床義歯は、レジン(プラスチック)製で、費用が比較的安いのが特徴です。ただし、金属のバネ(クラスプ)が付いているため、見た目が気になることがあります。また、厚みがあるため、装着時に違和感を覚えることもあります。

金属床義歯は自由診療で作ることができ、義歯の床部分に金属を使用するため、薄くて丈夫なのが特徴です。熱が伝わりやすく、食べ物の温度を感じやすいというメリットもありますが、保険の義歯よりも費用が高くなります。

ノンクラスプデンチャーは、金属のバネを使わず、樹脂製で見た目が自然な入れ歯です。柔らかい素材を使っているため、装着感が良く、審美性に優れています。しかし、破損しやすく、修理が難しいことがデメリットです。

部分床義歯の使い方

部分床義歯を長く快適に使うためには、適切なお手入れが必要です。

  1. 毎食後に義歯を洗う
    義歯には食べかすが付着しやすいため、食後は流水で洗いましょう。歯ブラシを使う場合は、義歯専用の柔らかいブラシを使用してください。
  2. 専用の義歯洗浄剤を使う
    通常の歯磨き粉には研磨剤が含まれており、義歯を傷つけることがあるため、義歯用の洗浄剤を使用することをおすすめします。
  3. 夜は外して休ませる
    義歯を長時間装着すると、歯ぐきが圧迫されることがあります。就寝時は外し、水につけて保管すると良いでしょう。
  4. 定期的に歯科医院でチェック
    義歯は使っているうちに緩んだり、合わなくなったりすることがあります。年に1~2回は歯科医院で調整を受けましょう。

部分床義歯は、歯が抜けた部分を補うための便利な治療法で、噛む力の回復や見た目の改善に役立ちます。手術が不要で比較的安価ですが、慣れるまでの違和感や定期的なメンテナンスが必要です。

当院では、患者様に合った最適な義歯を提案し、快適に使用できるようサポートしています。部分床義歯を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

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