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インプラントのメリットとデメリット

インプラントのメリット・デメリット

インプラント治療は、失った歯を補う方法として非常に優れた選択肢の一つですが、すべての患者に最適な治療法とは限りません。

インプラント構造

ここでは、インプラントのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

インプラントのメリット

天然歯のような見た目と機能性

インプラントは、見た目や噛み心地が天然の歯に非常に近いという大きなメリットがあります。ブリッジや入れ歯と異なり、歯茎や顎の骨にしっかりと固定されるため、安定感があり、硬い食べ物でもしっかり噛むことが可能です。

周囲の歯に負担をかけない

従来のブリッジ治療では、欠損した歯の両隣の健康な歯を削る必要があります。しかし、インプラントは単独で埋め込まれるため、周囲の歯を削る必要がなく、健康な歯を守ることができます。

顎の骨が痩せるのを防ぐ

歯を失うと、顎の骨が徐々に吸収され、痩せてしまいます。入れ歯やブリッジではこの骨吸収を防ぐことができませんが、インプラントは顎の骨に直接埋め込まれるため、噛む力が骨に伝わり、骨の健康を維持することができます。

インプラントが骨の吸収を防ぐ理由

歯を失うと顎の骨が痩せていく(吸収される)ことがありますが、インプラントを入れると骨吸収が抑えられることが知られています。これは、インプラントが 天然歯と同じように顎の骨に刺激を与える ためです。

インプラント

歯を失うと、その部分の顎の骨が徐々に吸収されて減ってしまうことがあります。これは以下のようなメカニズムによるものです。

  • 噛む刺激がなくなる
    • 健康な歯がある場合、食事の際に噛む力が顎の骨に伝わり、骨の新陳代謝(リモデリング)が促進されます
    • しかし、歯を失うとその部分には噛む刺激が伝わらなくなり、骨を維持するための新しい骨が作られなくなるため、時間とともに骨が痩せてしまいます。
  • 骨は「使わなければ減る」
    • 骨は、使われないと退縮する特性を持っています。
    • 例えば、長期間寝たきりの人は、足の骨や筋肉が衰えるのと同じように、歯を失った部分の骨も刺激を失い、徐々に減少します。

インプラントが骨吸収を防ぐ理由

インプラントは、チタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込むため、天然歯と同じように噛む力を骨に伝えることができます。これによって、以下のような作用が働きます。

噛む刺激が骨に伝わる
  • インプラントが骨にしっかり固定されることで、噛んだときの力が顎の骨に直接伝わります
  • その結果、骨の新陳代謝が維持され、吸収が進みにくくなるのです。
骨との結合(オッセオインテグレーション)が起こる
  • インプラントは、骨と強固に結合するという特性を持つチタン製の人工歯根です。
  • 骨は、チタンを異物と認識せずに、「自分の一部」として結合し、骨組織が成長する(この現象を「オッセオインテグレーション」と言います)。
  • これにより、インプラント周囲の骨がしっかりと維持されるのです。
骨の代謝を活性化させる
  • 骨は「破壊と再生を繰り返す」ことで健康な状態を維持します(骨リモデリング)。
  • インプラントが骨に適切な刺激を与えることで、このリモデリングが正常に機能し、骨が痩せるのを防ぎます

しっかりとした固定感

インプラントは顎の骨と結合するため、入れ歯のようにずれたり外れたりする心配がありません。そのため、会話中に違和感が生じることがなく、食事の際も快適に過ごせます。

長期的な使用が可能

適切なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上の長期にわたって使用することが可能です。むしろ、適切なケアを続けることで一生使い続けることもできます。

インプラントのデメリット

  1. 費用が高額
    インプラントは保険適用外の治療が基本となるため、一本あたり30万~50万円程度と、他の治療方法と比べて費用が高額になります。また、骨の移植や追加の処置が必要になる場合は、さらに費用がかかることもあります。
  2. 手術が必要
    インプラントは、顎の骨に人工歯根(フィクスチャー)を埋め込む手術が必要です。そのため、外科処置に対する不安や手術による体への負担が伴います。また、手術後は痛みや腫れが生じることがあり、治癒するまでに数週間~数ヶ月かかることがあります。
  3. 治療期間が長い
    インプラント治療は、埋入手術後にインプラントと骨が結合するまでの治癒期間(通常3~6ヶ月)を要するため、治療完了までに時間がかかります。そのため、すぐに歯を入れたい人には向かない可能性があります。
  4. 顎の骨の状態に左右される
    インプラントを埋め込むには、十分な骨の量と質が必要です。骨が不足している場合は、骨移植や骨造成などの追加処置が必要になり、費用や治療期間がさらに長くなる可能性があります。
  5. 定期的なメンテナンスが必要
    インプラントは虫歯にはなりませんが、周囲の歯肉が炎症を起こす「インプラント周囲炎」になる可能性があります。そのため、定期的な歯科検診と適切な口腔ケアが不可欠です。メンテナンスを怠ると、インプラントが長持ちしない場合もあります。
  6. すべての人に適応できるわけではない
    糖尿病や心疾患、骨粗しょう症などの全身疾患を持つ方や、喫煙習慣がある方は、インプラントの成功率が低下することがあります。事前に医師と十分な相談が必要です。

結論

インプラントは、見た目や機能性に優れ、長期的なメリットが多い治療法ですが、高額な費用や手術の必要性、長い治療期間といったデメリットもあります。
患者様一人ひとりの口腔状態やライフスタイル、希望に応じて、最適な治療方法を選択することが大切です。
インプラントを検討されている方は、ぜひ一度きらら歯科で詳しいカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

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