ホワイトニングのリスク

歯のホワイトニングにはさまざまなメリットがありますが、いくつかのリスクや注意点も存在します。以下に、ホワイトニングの一般的なリスクについて説明します。

知覚過敏

• ホワイトニング剤が歯のエナメル質を一時的に浸透し、歯の神経に近づくことで、冷たいものや熱いものに敏感になることがあります。
• 通常は一時的で、治療終了後に収まることが多いですが、特に知覚過敏がある方は注意が必要です。

歯茎や口内の刺激

• ホワイトニング剤が歯茎や口内の柔らかい組織に触れると、刺激や炎症を引き起こすことがあります。
• 歯科医院で行うホワイトニングでは、歯茎を保護する措置が取られるため、リスクを軽減できます。

変色の均一化が難しい場合

• 詰め物やクラウンなど人工の歯の部分はホワイトニングで白くならないため、天然歯と色が合わなくなる可能性があります。
• 必要に応じて、ホワイトニング後に詰め物やクラウンを交換することを検討します。

エナメル質への影響

• 過度にホワイトニングを行うと、エナメル質が薄くなることで歯が脆くなる可能性があります。
• ホワイトニングをやりすぎることなく、適切な頻度で行うことが重要です。

効果の持続性

• ホワイトニング効果は永久ではなく、時間が経つと再び着色することがあります。
• コーヒーや紅茶、赤ワイン、喫煙など着色しやすい生活習慣を続けると、効果が短くなる場合があります。

特定の条件下では不向き

• 妊娠中や授乳中の方、安全性が確立されていないため、ホワイトニングは推奨されません。
• 虫歯や歯周病がある場合、先に治療が必要です。

ホワイトニングの効果には個人差があります

• ホワイトニングの効果には個人差があり、予想したほど白くならない場合があります。

リスク軽減のためにできること

• 歯科医院での相談

市販のホワイトニング製品を使用する前に歯科医師に相談することで、適切な方法を選ぶことができます。

• 適切なメンテナンス

定期的な歯のクリーニングとホワイトニング後のケアが重要です。

これらのリスクを理解した上で、歯科医師の指導のもと安全にホワイトニングを進めることをおすすめします。

ホワイトニング後の再着色について

• ホワイトニング剤の主な漂白のための成分は、過酸化水素で、これは高濃度になると普段は歯の表面にある保護膜を溶かしてしまうため、歯の表面が荒れやすくなります。一般的に24～48時間程度で保護膜はもとに戻りますが、その間は特に着色に注意が必要です。
• ホワイトニング後は、徐々に色戻りをおこす場合がほとんどです。1回の施術で作用が続く期間は一般的に3～6カ月程度です。
• オフィスホワイトニングは健康保険の適用外です。また、一度ホワイトニングをすると、その白さを維持するためにはメンテナンスが必要になります。

ホワイトニングのリスク

ホワイトニング後以下の症状が発生する可能性があります。

• ホワイトニング処置中の痛み
• ホワイトニング後数日間痛むことがあります
• 数日～数か月知覚過敏の症状が出ることがあります
• 歯の色むらが目立つことがあります
• 詰め物や被せ物が白くならないためムラが目立つことがあります
• 歯茎が白く変色が起きることがありますが1週間程度で完全に治癒しますので安心してください

ホワイトニングの禁忌

• ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素がない、無カタラーゼ症の方がいらっしゃいます。万が一体内に取り込まれると、分解されずに残留してしまい、進行性口腔壊死などの重い病気になる可能性があります。
• 妊娠中、授乳中の方 妊娠中や授乳中の方は過酸化水素を用いた手法は避けていただいたほうがよいとされています。