顎関節症(TMD)の自宅での改善方法は、症状の軽減や再発防止に役立ちます。以下の方法を試してみてください。
1. 顎の負担を減らす生活習慣
- 硬いものや大きなものを食べない
ガム、ナッツ、ステーキなどの硬い食べ物を避け、柔らかい食事を意識する。 - 大きく口を開けすぎない
あくびや大きな笑いの際に、無理に口を開けすぎないよう注意する。 - 歯を食いしばらない
日中に歯を噛み締める癖がないか意識し、リラックスを心がける。 - 片側ばかりで噛まない
左右均等に噛む習慣をつける。
2. 顎のストレッチ・マッサージ
- ストレッチ
- 口を軽く開けた状態で、顎を前後・左右にゆっくり動かす。
- 無理のない範囲で1回5〜10回程度行う。
- マッサージ
- こめかみや耳の前(顎関節の部分)を指で優しく円を描くようにマッサージ。
- 咬筋(頬の中央あたり)も同様にマッサージする。
3. 温めるor冷やす
- 温める(筋肉の緊張をほぐす)
- 蒸しタオルを作り、顎関節部分に5〜10分あてる。
- 冷やす(痛みがある場合)
- 急性期で痛みが強い場合は、保冷剤をタオルで包み5分程度冷やす。
4. 姿勢を正す
- 猫背やストレートネックを改善
姿勢が悪いと顎に負担がかかるため、デスクワーク時の姿勢を意識する。- 頭の位置を正し、肩の力を抜く。
- スマホやPCの画面は目の高さに合わせる。
5. 夜間の対策(歯ぎしり・食いしばり)
- ナイトガード(マウスピース)の使用
歯ぎしりがある場合、歯科医院でナイトガードを作成すると顎の負担軽減につながる。 - 寝る前にリラックス
- ストレッチや深呼吸をしてから就寝する。
- 枕の高さを適切にし、首に負担をかけない。
6. 痛みがひどい場合
- 市販の鎮痛薬(ロキソニン、イブなど)を一時的に使用して痛みを軽減する。
- 2週間以上続く場合は、歯科医院や口腔外科を受診。
自宅でのケアを続けても改善しない場合は、早めに専門医に相談してください。