プレオルソのメカニズム
プレオルソは、主に以下のメカニズムを活用して歯並びを改善する、小児向けの機能的矯正装置です。

機能的矯正装置とは、口腔周囲の筋肉や舌の動きを利用して顎骨の成長や歯列を誘導する装置のこと。主に成長期の小児に使用され、装置の力ではなく、咀嚼や筋肉活動など口腔の自然な機能を活かして歯並びや顎の位置を整えることができます。
① 口腔周囲筋機能の正常化(筋機能療法:MFT)
- 舌や唇、頬など口の周囲の筋肉の動きを改善し、正しい位置に誘導します。
- 舌を上顎前歯の裏側(口蓋)につけることを習慣化させることで、舌による前歯への圧力を正常化し、歯並びの乱れを改善します。
② 口呼吸から鼻呼吸への転換
- プレオルソ装着時は口が閉じやすくなり、口呼吸から鼻呼吸への切り替えを促進します。
- 鼻呼吸に移行することで口腔内の環境が改善され、歯並びや顎の成長が正常化されます。
③ 顎骨の成長誘導
- 上下の歯列を包み込むような構造で、形を整えることが出来る装置なので、歯を取り巻く骨や顎の正常な成長・拡大を誘導します。
- 特に、下顎の前方成長や適切な上下顎の位置関係を促進します。
④ 咬合誘導による歯並びの改善
- 装置自体が上下の歯を包み込み、理想的な咬合位置に歯を誘導します。
- 長期的な使用により歯が自然に正しい位置へと並んでいきます。
⑤ 悪習癖の改善(指しゃぶりや舌突出癖など)
指しゃぶりや舌を突き出す癖など、不正咬合の原因となる習慣を自然と抑制します。
