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唾液腺マッサージについて

こんにちは。
あきる野市きらら歯科の歯科衛生士栗原です。
本日は唾液腺マッサージについてお話ししたいと思います。

唾液腺とは

お口の周りには耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)と呼ばれる唾液が出やすいポイントがあります。
唾液の分泌を促すために、唾液腺を刺激することを唾液腺マッサージといいます。

唾液腺は口腔内に複数存在し、それぞれが異なる部位で唾液を分泌しています。最も唾液を出す場所は以下の二つの主要な唾液腺です。

顎下腺(Submandibular gland)

顎の下に位置し、舌の後ろ側の下あごの内側にあります。口腔内における唾液分泌の約70%が顎下腺から供給されます。この唾液腺から分泌される唾液は、消化に重要な役割を果たし、また口の自浄作用を助けて口腔内の清潔さを維持します。

耳下腺(Parotid gland)

耳の前に位置し、顎下腺の上にあります。唾液腺の中で最も大きく、顎下腺に次いで多くの唾液を分泌します。耳下腺から分泌される唾液は、主に口腔内の潤滑や消化を助けます。

唾液が少なくなるとどうなるか?

•唾液が不足することにより唾液の抗菌作用や自浄作用が低下し、虫歯や歯周病になりやすくなる。
•口臭や粘膜の感染症、味覚障害、嚥下障害などを起こすことがある。

唾液腺マッサージの効果

•お口の中が潤うことによって虫歯、口臭予防になる。
•お口の周りの筋肉の緊張がほぐれお口が開きやすくなる。
•お口の中の粘膜の痛みなどの症状が和らぐ
•食べることや飲み込むこと、会話がしやすくなる。

唾液腺マッサージの仕方

•耳下腺マッサージ
指数本を耳たぶのやや前方(上の奥歯あたりのほほ)に当て、10回ほど円を描くようにマッサージしていきます。
•顎下腺マッサージ
顎下腺はあごの骨の内側のやわらかい部分です。顎のラインの内側のくぼみ部分3~4か所を耳の下から顎の下まで順に押していきます。目安は各ポイントを5回ほどです。
•舌下腺マッサージ
舌下腺はあごの先のとがった部分の内側です。顎の真下から舌を押し上げるように10回ほど上方向にゆっくり押し当てます。
親指を立てた両手のマッサージのマーク

唾液腺マッサージの注意点

唾液腺マッサージは、唾液の分泌を促進し、口腔の健康を維持するための有用な手法です。しかし、正しい方法で行わないと、不快感や唾液腺の損傷などの問題が生じる可能性があります。

以下は、唾液腺マッサージを行う際の注意点です。

優しく行う

唾液腺マッサージは、力を入れすぎないで優しく行うことが重要です。強い圧力をかけると、唾液腺や周囲の組織にダメージを与える可能性があります。

綺麗な手で行う

マッサージを行う前に、手や指をしっかりと洗浄し、清潔な状態を保つことが重要です。また、マッサージのための潤滑剤を使用する場合は、清潔なものを選ぶようにしましょう。

痛みや不快感に注意する

マッサージ中に痛みや不快感を感じた場合は、すぐにマッサージを中止し、歯科医や医療専門家に相談しましょう。これは、唾液腺に何らかの問題がある可能性があるためです。

適切な位置を把握する

唾液腺は口の中に複数あります。マッサージを行う前に、正確な位置を把握し、適切な手法で行うことが重要です。一般的に、耳の下にある耳下腺や、顎の下にある顎下腺がマッサージされることが多いです。

適度な時間を守る

マッサージの頻度や時間は適切な範囲内で行う必要があります。過度に頻繁に行うと唾液腺の過剰な刺激を引き起こし、逆に分泌が低下する可能性があります。これらの注意点を守りながら、適切な方法で唾液腺マッサージを行うことで、口腔の健康を維持し、唾液の分泌を促進することができます。

まとめ

自粛生活が続いているなかで口を動かしたりする機会が減ったり、マスクで息苦しさを感じ、無意識に口呼吸をしてしまい唾液の分泌量が減る傾向にあります。
すると、お口の中が虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすい環境なってしまい、これが口臭の原因にもつながります。
唾液腺マッサージは簡単なのでテレビを見ながら、お風呂に浸かりながらなど行えるのでぜひやってみてください。

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