そもそもホワイトニングって何?
「ホワイトニング」はその名の通り、白くすること。
ここでいう「ホワイトニング」は過酸化水素という薬剤を使用して、歯の中の着色物質を分解し、歯を白くすることです。その方法には、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、お家で行う「ホームホワイトニング」があります。より効果を高めるために、2つのホワイトニングを組み合わせて行うことも可能です。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用することによって、短期間で歯を白くし、効果を持続させることが可能になります。
オフィスホワイトニングでは短期間で歯が白くなりますが、しばらくすると色が後戻りしやすい傾向があります。ホームホワイトニングを併用することで後戻りにくくなり、白い歯を長期的に維持することが可能になります。
歯科医師・歯科衛生士の手で行われるオフィスホワイトニングでは、患者さん自身が施術を行うホームホワイトニングよりも濃い濃度の薬剤を使用するため、白さを実感するまでのスピードは速いと言われています。
ホワイトニングは安全ですか?
過酸化水素を使用したホワイトニングはアメリカで開発され、長年にわたり使用されてその安全性が証明されています。
またオフィスホワイトニングで使用する「 ビヨンドライト」は発熱がなく、紫外線もカットされているので歯に安全です。
どのくらい時間がかかりますか?
ビヨンドライトによるホワイトニングの場合、およそ45分で完了します。
ヘアカットやネイルケア、お茶を飲む程度の時間ででき、とても簡単です。初めての方の場合、白さを持続させるためには、続けて2回以上のホワイトニングを行うとより効果的です。
痛くないですか?
ホワイトニング後には、人により「刺激感」が出ます。これは「過酸化水素」による脱水症状が原因で、歯には問題ないと考えられています。
ホワイトニングでは、主に治療中に痛むケースと、治療後に痛むケースがあります。
まず治療時に痛む場合は、いくつかの原因が考えられます。例えば、ホワイトニング剤が強すぎてしまうことがあります。過酸化水素水が入っており、健康的な歯であれば特に何も感じません。しかし、歯の表面などにヒビがあると浸透しやすくなるため、しみやすくなり、それが痛みと感じるようになります。
また、施術中にはさまざまな機器を利用するのですが、その熱によって痛みが生じてしまうこともあります。特に光を当て続ける治療が多いので、この熱によってしみやすくなることもあるようです。
歯の表面にヒビがあったり、歯の間に隙間がある場合も、ホワイトニング剤が象牙質まで達して痛みを引き起こすこともあります。
「刺激感」はその方の“エナメル質の厚さ”により異なりますが、約24時間以内に解消し、元の状態に戻ります。
ホワイトニングの副作用とは
ホワイトニングの副作用として最も大きなものは知覚過敏です。
知覚過敏とは、冷たいものや熱いものを口に含んだとき、歯がしみる症状のことです。
ホワイトニングによる知覚過敏は必ず起きるものではありませんが、特にホームホワイトニングの場合、歯科医の指示を無視して勝手に回数や時間を増やしたりすると、知覚過敏の症状が出やすくなります。
結婚式が来週あるのですがすくに白くできますか?
はい、可能です。オフィスホワイトニングを行うことで、すぐに歯を白くすることが可能です。ご相談ください。昼間の時間であれば即日ホワイトニングも可能です。
ホワイトニングの効果をより引き出すには
できたらホワイトニング中は着色性の高い食品は避けて頂きたいと思います。特にホワイトニング後1時間は厳禁です。喫煙も避けて下さい。
歯の白さはどのくらい持続できますか?
ホワイトニングの効果が持続する期間は、その方の嗜好、色に対する間隔、歯の構造によって個人差があります。
一般的にはホームホワイトニングの場合は約1年、オフィスホワイトニングの場合は3ヶ月~6ヶ月、ポリリングホワイトニングの場合は約6か月だと言われていますが、やはり個人差があります。髪が伸びてきたら美容院に行くように、「色がついてきたな」と思った時が、次のホワイトニングに行くタイミングです。
どうして歯に色が付くの?
①生活習慣による着色~食事や嗜好品により着色していきます。茶渋や赤ワイン、コーヒー、コーラやカレー、タバコなどが着色の原因になります。
②加齢による変色~年齢を重ねることによって歯の内側にある象牙質の新陳代謝が低下し、徐々に歯の色が濃くなります。
③歯の構造の変化~歯の病気や外傷、薬の副作用(主に抗生物質)で歯の色が変化することがあります。
親知らず抜いてすぐにホワイトニングして良いですか?
親知らずなど歯を抜いてからすぐにはホワイトニングはおすすめしません。傷がしっかりと治ってからホワイトニングを行わないと、傷口がかなりしみて傷口の治癒を阻害する可能性があります。
知覚過敏がありますがホワイトニング可能でしょうか?
このような歯の状態でホワイトニングすると、薬剤がしみたり痛みが生じたりする危険があるので、治療して歯の健康を取り戻してから、ホワイトニングを行うことが無難です。
海外製のホワイトニング剤を個人輸入したいのですが
最近では、ホームホワイトニングのキットをネット通販で購入が可能ですよね。
しかし、むやみに購入するのは避けましょう。例えば過酸化尿素の濃度表記が35%と書いてあっても、実際に認可を受けているか分かりかねます。成分がよくわからないようなホワイトニング剤に手を出すのはやめましょう。日本人は欧米や中南米などの人に比べると、エナメル質が薄いため、知覚過敏を起こす可能性があります。歯科医院でおこなう際は、日本人向けにおこなうことができる濃度の過酸化水素を使用しているので安心して受けることができます。