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歯を失った場合の治療方法

歯を失った場合の治療方法

歯を失った場合の治療方法としては、主に以下の3つの選択肢があります。

  1. 入れ歯(義歯)
  2. ブリッジ
  3. インプラント
上からブリッジ・義歯(入れ歯)・インプラント

各種治療法と咬む力の目安

  • 天然歯(自分の歯)を100%とした場合の咬合力の目安
    • 天然歯:100%
    • インプラント:80〜90%
    • ブリッジ:70〜80%
    • 部分入れ歯:30〜50%
    • 総入れ歯(フルデンチャー):10〜30%

詳しい説明

  • 天然歯は歯根が骨にしっかり固定されているため、安定した強い力で噛むことが可能です。
  • インプラントはご自身の歯と同程度に硬いものなども噛むことが可能です。
  • 部分入れ歯は残った歯にバネ(クラスプ)で固定するため、多少安定感はありますが、噛む力は天然歯の約半分以下になります。
  • 総入れ歯は歯ぐきの粘膜にのせているだけで、吸着力や筋肉によって支えられているため、噛む力は天然歯の2割前後に低下します。特に硬い物は食べにくく感じることがあります。

それぞれの治療法には特徴があり、患者様のお口の状態やライフスタイル、ご希望によって最適な方法を選ぶことが大切です。

入れ歯(義歯)

入れ歯は、取り外し可能な人工歯で、部分入れ歯と総入れ歯の2種類があります。部分入れ歯は、数本の歯が欠損している場合に、残っている歯に金属のバネで固定します。総入れ歯は全ての歯を失った場合に使用されます。

部分入れ歯

入れ歯のメリット

  • 手術が不要で比較的簡単に作製できる。
  • 費用を抑えやすい。
  • 修理や調整が容易。

入れ歯のデメリット

  • 違和感が強い。
  • 咀嚼力が天然歯と比べて弱くなる。
  • 固定性が弱いため動きやすいことがある。
  • バネをかける歯に負担がかかる可能性がある。

入れ歯を長持ちさせ、快適に使うためには、定期的なメンテナンスと調整が重要です。

ブリッジ

ブリッジは、歯を失った部分の両隣の歯を削り、橋渡しのように連結した人工歯を固定する方法です。人工歯はセラミックや金属、またはこれらを組み合わせたものを使用します。保険治療ではもっとも一般的に行なわれている治療法です。

メリット:

  • 固定式で安定感があり、天然歯に近い感覚で咀嚼が可能。
  • 比較的治療期間が短い。
  • 審美的に優れており、自然な見た目を再現できる。

デメリット:

  • 健康な歯を削る必要がある。
  • 支える歯に大きな負担がかかるため、将来的に歯を痛める可能性がある。
  • 歯が欠損している部分の骨が徐々に痩せる可能性がある。

ブリッジは固定性のため、日々の清掃や定期検診が不可欠です。

インプラント

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。天然歯に最も近い感覚で使用できるため、近年非常に人気があります。

メリット:

  • 天然歯に近い咀嚼力と審美性が得られる。
  • 隣接する歯を削る必要がないため、周囲の歯への影響が少ない。
  • 骨に刺激が伝わるため、骨が痩せるのを防ぐ効果がある。

デメリット:

  • 外科手術が必要であり、一定の治療期間がかかる。
  • 費用が高額になる場合が多い。
  • 骨の量や質が十分でない場合、追加の処置が必要になることがある。
  • 定期的なメンテナンスが不可欠。

インプラント治療を成功させるためには、十分な診査・診断と術後のケアが非常に重要です。特に歯周病を抱えている患者様や全身疾患がある方は注意が必要です。

【治療方法の選択にあたり】

どの治療方法が最適かを判断する際には、歯科医師としっかり相談し、自分自身の口腔状態や全身状態、生活スタイル、費用面を考慮する必要があります。また、失った歯をそのまま放置すると、噛み合わせの変化や残った歯の移動、さらには顎関節症のリスクが高まるため、早めに治療を受けることが推奨されます。

当院では、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案し、治療後のメンテナンスやアフターケアもしっかり行っております。歯を失った場合は、なるべく早く歯科医院で相談し、自分に合った治療を選択しましょう。

不幸にしてご自身の歯を失って(抜いて、ぬけて)しまった場合、とうなるのかについてご説明させていただきます。
現在、一般的に用いられている方法は下記の通りです。
患者さまの状態や環境によって、何を選択するのが患者様ご自身にとって最適かは、変わってきます。歯科医師とご相談をお勧めします。

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