感染根管治療メニュー
感染根管治療とは
歯の中には歯髄(神経や血管)が通る管があります。 この管を根管と呼びますが、この中をキレイな状態にしていく治療が根管治療です。
根管治療は神経が生きている状態で行う神経を取る抜髄処置と、神経が死んだ状態で行う感染根管治療の2パターンに分かれます。
感染根管の症状
- 普段は痛みがないが、疲れているときや体調が悪いとき、歯の付け根にうずき・鈍痛が起こる。
- 歯肉を押すと違和感がある。
- 物を咬むと違和感がある。
- 走ったり階段を駆け降りたりすると上の奥歯が痛む。
- 歯肉に小さな穴があいており、そこから膿が出ている。
- 歯肉が腫れたり、潰れたりを繰り返している。
感染根管治療の流れ
感染根管とは歯の内部の歯髄腔まで細菌が侵入した状態です。細菌が歯の根の先まで到達すると、骨の中に根尖病巣という丸い病巣が作られます。通常咬んだ時に痛かったり何もしなくても違和感や痛みが出てきます。しかし症状がない歯でもレントゲンで根尖病巣が認められ感染根管であると診断されることもあります。
感染根管治療
リーマーやファイルという器具を使用して大まかな汚れや、感染した歯質を除去します。最初に細い針を入れて、次第に太い針に変えていくことにより除々に汚れを除去していきます。そのため治療にはかなりの手間と時間を要します。
根の管が1本の前歯で10分程度、3本ある大臼歯で、約30分~60分治療に時間がかかります。きらら歯科では最新式のWAVEONEというニッケルチタン製の根管治療システムを使用し時間の短縮と患者様の負担の軽減に努めています。
大まかな汚れを除去した後には、消毒薬を入れてふたをし、1週間~2週間程度置き、根管内を殺菌します。
この時使用する薬剤は基本的にはカルシペックスという水酸化カルシウム製剤を使用します。従来より使用されているホルモクレゾールFCは発がん性の問題と院内空気の汚染問題があるため当院ではほとんど使用しておりません。
次回来院時に根管内がきれいになっているようであれば根管充填に移ります。汚染がまだ残っているようであれば、最度消毒薬を入れて殺菌を行います。
根管充填
殺菌されて綺麗になった根管の管をしっかりと封鎖し再度菌が増殖しないようにガッタパーチャーという材料を使用して充填します。
当院での根幹充填はガッタパーチャーポイントと、AHプラスというレジン系シーラーを使用した側方加圧充填法で行っております。レジン系シーラーの特徴は微小漏洩が起き唾液などが進入してきても溶解しないという安定性です。
約20年以上安定する材料で充填し感染根管治療はここで終了となります。
細菌の感染した歯を消毒治療することにより従来だと抜歯しなければならなかった歯を抜かないで直す治療を感染根管治療といいます。
感染根管治療の時間・期間は
細菌に汚染された根管内部は一度で取り除くことは不可能で、治療部位や状態により異なりますが、平均通院回数は2~4回程度です。 根管治療は保険診療と自由診療がありますが、保険診療の場合、一回の治療時間は30分程度が多く、その分通院回数が多くなる傾向があります。
根管治療後の痛みは
神経の治療後はズキズキと痛かったり、噛むと痛くったり、腫れたりすることがあります。 これは根の先に刺激が伝わった結果起こる症状です。 刺激は器具操作によるものや、ばい菌によるものが考えられます。 歯が浮いた感じがして噛んだら痛かったり、 根の先の歯茎が腫れたりすることがあります。