「きらら歯科」では、銀歯での治療をできるだけ控えて、なるべく保険の範囲内で白い歯で治すことを心がけています。
審美的な仕上がりと保険適用の両立を目指し、患者様のご負担を軽減しながら、自然な見た目を重視した治療を行っています。
白い歯で治療するメリット
銀歯でなく白い歯で治療することには、多くのメリットがあります。具体的には、以下のような点が挙げられます。
美観の向上と自信の回復
- 笑顔が美しくなる: 歯が白く、きれいに整うことで、笑顔が輝き、自信を持って笑えるようになります。
- 第一印象が良くなる: 歯の見た目が良い人は、清潔感があり、明るい印象を与えます。
- コミュニケーションが円滑になる: 歯のコンプレックスが解消され、人とのコミュニケーションが円滑になり、人間関係が良好になります。
心理的なメリット
- ストレスの軽減: 歯の見た目が気になるというストレスから解放され、心の状態が安定します。
- QOLの向上: 生活の質が向上し、より充実した日々を送れるようになります。
白い歯の治療と銀歯治療
「むし歯」を治せば治すほど、お口の中が銀歯でキラキラしてくる・・・それが昔の歯科治療でした。従来より使用される銀歯は12%金銀パラジウム合金といい、キラキラ輝き、金属アレルギーの原因ともなる材料でした。利点としては強いということと、錆びにくいところでしょうか。
昔は噛めればそれでしょうがない・・・という時代でしたが、21世紀になった今は見た目(審美性)も重要な時代になってきました。
白い歯の治療法
保険適用で白い歯での治療を、きらら歯科では出来るだけ患者様に提供しております。むし歯のサイズによって、白い歯での治療は主に2つの治療法があります。
- CR充填治療(コンポジットレジン充填治療)
- CADCAM冠治療
どちらの治療法も当院では至極一般的な治療で日々行なっております。特にCADCAM冠治療は院内に複数の技工士・CADCAM装置を有する当院の最も得意とするところです。
コンポジットレジン充填
小さな虫歯治療や前歯の修復に使われる場合、コンポジットレジン(白い合成樹脂)が使用されます。むし歯の部分を削り、光で固まる白い材料を直接充填します。この治療法を専門用語で「CR充填(シーアールジュウテン)」と言います。
※CR=コンポジットレジン(日本語で複合樹脂)
コンポジットレジン治療の適応のむし歯
治療後も自然な見た目の白い歯を保つことができます。この材料は幅広い症例に使用することが出来ますが、欠点は、小さな虫歯の治療にしか使用できないということです。
CADCAM冠について
CADCAM冠(キャドキャムカン)は、大きなむし歯や、特に神経を処置してある歯などに被せることの多い治療法です。全体的に覆うため、歯が守られ再度の虫歯になりにくく、しっかり被せるために外れにくいという利点があります。
CADCAMインレー
保険適用のCADCAM(キャドキャム)インレーは、2024年6月保険改正で適用範囲がかなり広がりました。
CADCAMインレー(キャドキャムインレー)は、やや大きなむし歯(神経のある歯)に詰めることの多い治療法です。歯の内側(In)を削りそこにはめ込む(Lay)から、インレーと呼んでいます。
CR充填よりも、隙間が空きづらいため、二次う蝕(二次むし歯:一度治療したところが再度虫歯になること)になりにくい特徴があります。隣接歯との接触面を含む窩洞(複雑なもの)に限り製作が可能です。
CADCAM冠の特徴
CADCAM冠の利点
CADCAM冠の欠点
快適な装着感
CAD/CAM技術によって精密に作られるため、適合性が高く、歯にしっかりフィットします。装着後の違和感が少なく、日常生活での使用感も快適です。
優れた材質
当院で使用しているCAD CAM冠ブロックは微細なフィラーを採用することにより精密な表面性状を獲得することができております。そのため表面の研磨性が優れておりステインやプラーク等の付着を防ぐことができます。
歯科技工士が色を確認します
きらら歯科では、歯科技工士が、前歯などの審美領域のCADCAM冠を作成する際に、実際の患者様にお会いして色を決めることが出来ます。そのためご要望を出来るだけ反映した色・形の歯を提供することが可能になっています。
短期間での治療
CAD/CAM冠は、デジタル技術を用いて作られるため、従来の手作業によるクラウン作成に比べて製作時間が短縮されることが多いです。最短で翌日装着することも可能です(要確認)
CADCAM冠の素材
CADCAM冠と言っても、全て同じ材料で製作しているわけではありません。使用する部位・審美的要求度に応じてTYPE2〜TYPTE5までの材料を使い分けています。
CAD/CAM冠用材料(Ⅱ)
小臼歯(前から4番目・5番目の歯)に使用する材料です。バランスの取れた基本となる素材です。
CAD/CAM冠用材料(Ⅲ)
大臼歯(奥歯)に使用する材料です。大臼歯のCADCAM冠用ブロックは、フィラー(ガラスなどの細かい粒)添加が多く、曲げ強さ、硬さも強くできています。そのため、小臼歯と比べると材料は高めですが強い強度を持ちます。
CAD/CAM冠用材料(Ⅳ)
前歯に使用するCADCAM冠用材料で、グラデーションがかかっており、本物の歯のような高い審美性を有します。
CAD/CAM冠用材料(Ⅴ)
大臼歯(奥歯)に使用する材料です。PEEK冠(ピークカン)とも言われます。ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を使用したクラウンのことです。
PEEKはイギリスで製作された高強度プラスチックで、航空機や自動車の部品に使われるような素材です。
デメリット
CADCAM冠費用について
保険を適用できる歯に現状制限はありますが、CAD/CAM冠(キャドキャム冠)は、品質、見た目の自然さ・美しさを加味すると、非常に質のわりに安価といえます。
前歯の場合(計8500円)
- 型どりの際(754点)3割負担の方で2500円程度(再診料その他管理料込みの目安)
- セット(歯が入るとき)の際(1883点)3割負担の方で6000円程度(再診料その他管理料込みの目安)
小臼歯の場合(計7500円)
- 型どりの際(754点)3割負担の方で2500円程度(再診料その他管理料込みの目安)
- セット(歯が入るとき)の際(1561点)3割負担の方で5000円程度(再診料その他管理料込みの目安)
大臼歯の場合(計8000円)
- 型どりの際(754点)3割負担の方で2500円程度(再診料その他管理料込みの目安)
- セット(歯が入るとき)の際(1749点)3割負担の方で5500円程度(再診料その他管理料込みの目安)
CADCAM治療で良くある質問
きらら歯科ではCADCAM冠治療について日本全国の患者様からお問い合わせのご連絡を頂いております。こちらで良く頂く質問についてご回答させていただきます。
Q CADCAM冠は透明感などありますか?
CAD/CAM冠は、非常に美しい仕上がりが特徴です。これまでの保険の銀歯と比べ、天然の歯に近い色合いや形状で仕上げられるため、笑ったときに目立たず、審美的な魅力が大きいです。また、強度も比較的強く、長期にわたり自然な見た目を保ちやすい点もメリットです。
一方で、素材がレジン(プラスチック)を含んでいるため、セラミックのような高い透明感や光の透過性には及ばないことがあります。それでも、コストパフォーマンスがよく、美しい見た目が得られるため、CAD/CAM冠は非常に人気です。
CADCAM冠は色のパターンが、限られているのでご自身の歯にベストマッチする色を選ぶことができない場合があります。
CADCAM冠は持ちますか?
適切な削り方・適切な接着方法を行うことで、長期的に使用することが可能と考えられます。ただ銀歯と比較し割れたり外れたりするリスクは高いといえます。もし外れたらつけに来ていただければ大丈夫です。
Q CADCAM冠は連結出来ますか?
CADCAM冠は単冠(1本だけで他と繋がっていない歯)のみの保険適用となります。そのため連結した歯は製作することができません。
連結したい部分の歯で、保険であれば、金銀パラジウムのメタル、保険外で白い歯が良い場合にはジルコニアが第一選択となります。
Q CADCAM冠でブリッジを製作することは出来ますか?
CADCAM冠は単冠(1本だけで他と繋がっていない歯)のみの保険適用となります。実は技術的にはブリッジを製作することは可能なのですが、保険の適用に認められていないためブリッジを製作することはできません。
ブリッジで白い歯を希望される患者様はジルコニアブリッジ(保険適用外)をお選びいただくことになります。
※現状CADCAM冠の強度がそれほど強くないためブリッジ保険導入されていないものと思われます。今後ブリッジにもCADCAM冠が適用される可能性はあります。
エンドクラウン
エンドクラウンは、歯の根の部分を覆うように作られた被せ物の一種です。従来のクラウンと比べて、歯を削る量が少なく、より歯を残せるという特徴があります。
エンドクラウンの特徴
- 歯の削る量が従来のクラウンに比べて少ない: 歯をできるだけ残すことができるため、歯の寿命を延ばすことにつながります。
- 歯髄に優しい: 歯の神経に近い部分まで被せるため、歯髄への負担を軽減できます。
- 強度が高い: CAD/CAM技術を用いて作製されるため、強度が高く、耐久性に優れています。
- 審美性が高い: 自然な歯の色や形に合わせることができるため、見た目が美しい仕上がりになります。