精密なむし歯の診断
「できる限り歯を抜きたくない」 「必要以上に歯を削ってほしくない」多くの患者様が求めていることではないでしょうか。当院では、患者さんの想いに応えるために、できる限り歯を残す治療を心がけています。
当院では必要以上に歯を削らないように、「削る必要のあるむし歯なのか」「経過観察してよいむし歯なのか」を科学的に適切に診断することが必要と考えております。そのために導入した装置が、主に米国やヨーロッパで使用されている最新式のむし歯診断装置である「ダイアグノデントペン」です。
光学式虫歯測定器 ダイアグノデントペン
ダイアグノデントペンは、歯面に655nm のレーザー光を照射することで起こる蛍光反射を測定しむし歯を検出します。視診やX線診断に加え歯質を数値で判断でき、適切な治療計画を立てられます。また光を当てるだけなので全く痛みがなく妊婦さんや小児でも問題なく測定できる装置です。
ダイアグノデントの利点
1. 初期の虫歯を早期発見
- 従来の検査との違い: 従来の目視検査やレントゲン検査では、初期の虫歯や、歯の表面だけではなく内部の虫歯を見つけることが難しかったですが、ダイアグノデントペンは歯の内部のミネラルの変化を捉え、初期の虫歯を数値化して表示します。
- メリット: 早期発見により、最小限の治療で済む可能性が高まり、歯の健康を守ることができます。
2. 痛みを伴わない検査
- レーザー光を使用: ダイアグノデントペンは、レーザー光を歯に照射して検査を行うため、痛みを感じることはありません。
- メリット: 小さな子供や、歯科医院が苦手な方でも安心して検査を受けることができます。
3. 客観的な数値で評価
- 数値化: 歯の健康状態を数値で示すため、患者さんにも分かりやすく、治療の必要性などを説明することができます。
- メリット: 患者さんと歯科医師が一緒に治療計画を立てることができ、より良い治療結果が期待できます。
4. 治療の効率化
- 正確な診断: ダイアグノデントペンで得られた数値をもとに、より正確な診断を行うことができます。
- メリット: 不必要な治療を避け、患者さんの負担を軽減することができます。
5. 経過観察に役立つ
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- 定期的な検査: 定期的に検査を行うことで、歯の健康状態の変化を数値で確認することができます。
- メリット: 早期に虫歯の進行に気付き、適切な治療を行うことができます。
【従来型のX線診査も併用します】
きらら歯科では視診、触診、ダイアグノデント診断、必要に応じてX線検査を組み合わせることにより、治療の必要のある虫歯かどうかを判断させて頂き、必要以上に削ることを防ぎかつ、治療の必要のある部位を早めに発見することにより、患者様の歯をしっかり守らせていただきます。
ダイアグノデントの仕組み
ダイアグノデントは、KAVO(カボ)というメーカーが販売しているレーザーで虫歯の診断を行う機械です。従来「探針」という先のとがった器具を使用して虫歯の診査を行っていました。しかしこの診査方法だと歯を痛めてしまったり、歯の内部で大きくなった深い虫歯の診査はできませんでした。ダイアグノデントペンは、歯に当てた赤色レーザー(まったく痛くもかゆくもありません)の反射光を読み取り、数値と音に置き換えることにより歯が虫歯になっていたりひびが入っていたりすると反応する装置です。
視診・触診やX線などによる診断よりも高い確率で初期虫歯を発見することができます。数値で30以上が表示されるようなら、積極的な治療介入「削ったりする」が必要とのことですが、機械の当て方などによっても数値の出方が違うため、きらら歯科では、あくまで他のレントゲン写真などの検査と合わせ診断を行っております。
また安全なレーザー光を使用するため小さなお子様や妊娠中のかたにも安全に使用することができる装置です。ちなみにダイアグノデントペンは30万円以上するため保持している、歯科医院は多くありません。