フッ素塗布とは
歯質を強化するとともに、歯の再石灰化を促し、虫歯予防に非常に効果的です。
生えたばかりの歯は虫歯になりやすいため、その期間のフッ素塗布は特におすすめです。もちろん、それ以外の期間のフッ素塗布も有効な虫歯予防法となります。
乳幼児に定期的にフッ素塗布を行った結果、全く実施していない子供に比べむし歯がほぼ半減したというデータもあり、フッ素塗布には、高いむし歯予防効果があると言えます。
フッ素の効果
フッ素の種類と濃度
高濃度のフッ素をお子様の歯に塗布することにより、虫歯になりにくい歯を作ります。歯科医院で塗布するフッ素は歯磨き粉に含まれるフッ素よりも高濃度なため、極めて虫歯予防に効果的です。
製品名 | フッ素濃度 |
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当院で塗布 フルオール・ゼリー歯科用2% | 9,000ppm |
当院で塗布 バトラー フローデンフォームN | 9,000ppm |
市販歯磨剤 GUM 歯周プロケア | 1,450ppm |
市販歯磨剤 システマEX | 1,450ppm |
市販歯磨剤 コンクール ジェルコードF | 950ppm |
チェックアップ グレープ味 | 950ppm |
チェックアップ バナナ味 | 500ppm |
きらら歯科ではフッ素は多数の種類を揃えているため、お子様の味の好き嫌いに対応可能です。
青りんご味、バナナ味など
当院で虫歯予防・初期う蝕改善に使用しているフッ素
フルオールゼリー
青リンゴ味のフッ素です。
リン酸酸性フッ化ナトリウムとフッ化ナトリウムが主な配合フッ化物で、剤型としてゲル(ジェル)と溶液があります。 配合濃度はフッ化ナトリウムとして2%(フッ化物イオン濃度として9,000ppm)になります。
フルオールゼリーは味も美味しいことでお勧めしているフッ素です。
小さいお子様でも抵抗なく使用頂けますので、ご来院頂いた患者様にもよく塗布させて頂いております。色は少し白く味はりんごです。香りもしっかりとりんごが感じられて、他のフッ素と比べても味が濃いように感じます。
フローデンフォーム
ブドウ味のフッ素です。
簡単、簡便に歯列全体に塗布できるフォーム(泡)タイプの「中性」フッ素歯面塗布剤です。
中性タイプですので、補綴物や矯正装置の装着された患者様にもお使いいただきます。グレープ味。
効果としてはフルオールゼリーの方が効果的です。
フッ素塗布のメリット
フッ素塗布のメリットは、大きく3つあります。
1つ目が、歯質の強化。酸で溶けにくい歯質を作ります。
2つ目が、歯の再石灰化。食後などに溶け出すミネラル成分を再石灰化(歯に戻す)し、虫歯のきっかけを回避します。乳歯や生えたばかりの永久歯は、まだ歯の表面のエナメル質「ハイドロキシアパタイト」が弱くやわらかい状態。ダメージを受けやすく、むし歯になりやすいのです。フッ素を取り込んだ「ハイドロキシアパタイト」は、酸に強いエナメル質「フルオロアパタイト」に変化するのです。フッ素を活用することで、より「むし歯に負けない、抵抗力の強い歯」にしていくのに役立ちます。
3つ目が、虫歯菌の活動の抑制。虫歯の原因となる虫歯菌を弱体化させ、産生する酸の量を減らします。むし歯は、虫歯菌が生み出す酸が原因。なんとフッ素は、虫歯菌が酸を生み出さないよう活動を抑えることができるのです。
大人にとっても子供にとっても、虫歯予防に効果的なメニューです。また、歯が生え始めたばかりの0歳児の赤ちゃんでも安心して受けられます。
当院で販売しているお子様向けのフッ素
歯磨き粉は汚れを落とすのが目的に対しジェルは、きれいになった歯にコーティングするのが目的です!
※ジェルで歯磨きをすると、着色汚れが目立ちやすく歯の表面にヌルヌル感が残ってしまいます。 正しく使用して虫歯ゼロを目指しましょう!
フッ素の安全性
フッ素は適切な量を使用する限り、安全性が高いとされています。ただし、過剰な摂取はフッ素症(エナメル質が白く斑点状になる)などの問題を引き起こすことがあります。以下の点に注意することが重要です。
- 適切な使用量を守る:歯磨き粉や洗口剤の使用量を守り、指示通りに使用します。
- 子供の使用に注意:特に小さな子供の場合、歯磨き粉の誤飲を避けるため、少量(米粒大程度)を使用し、親が監督することが推奨されます。
- 歯科医師の指導:フッ素塗布やフッ素サプリメントの使用については、歯科医師の指導に従います。
フッ素は、適切に使用することで非常に効果的な虫歯予防策となります。日常的な口腔ケアにフッ素を取り入れることで、健康な歯を維持しやすくなります。