小児矯正とは
小児矯正とは6歳から12歳までに行なう歯の矯正のことで第一期治療とも呼ばれ、この時期に歯の並びを正すことは多くのメリットがあります。 この年齢は乳歯から永久歯に生え変わる時期で、成長発育をしている段階は顎のバランスを整えやすく、歯の生えるスペースをキープしやすいのが特徴です。
小児矯正は何歳くらいから始めるの?
小児矯正の一期治療は、6・7歳までに開始するのが一般的です。 この年齢は、子どもの歯から大人の歯へ交換する時期であり、歯並びの異常を治す上での適齢期となっています。
それ以降では前歯の永久歯が良くない状態のまま動きが止まってしまうことや奥歯がぐらつき始める年齢になってくるため、矯正装置が安定しにくい場合があります。
子供の歯を矯正をするメリット
なぜ大人になってからではダメなのか?
歯科医のなかでも矯正治療をいつ始めるべきかには2つの考え方があります。
身体の成長が終わり顎の大きさや歯の大きさ、形が決まってから矯正治療を始めるという考え方と 成長の途中で出てきた異常をその都度矯正していくという考え方です。
前者では成長の終わる女子で13歳、男子で15歳くらいから2年くらいかけて治療を行います。後者では成長に応じて矯正を行うので時期や期間はまちまちで長くなることもあります。
成長発育が終わってからでは抜歯することが多くなり、成長発育を利用すれば抜歯の可能性は少なくなります。当医院では後者の治療法を選択しています。
ただし、早期に治療を開始してもⅡ期治療、成人矯正が必要な場合があります。
また遺伝的要因や骨格的要因があったり、治療の開始時期・進行が遅い場合は成人矯正が必要になります。
しかし、子供のうちに正しい機能を取り戻す事ができれば歯並びをそれ以上悪化するのを防げたり、 きれいな歯並びや噛み合わせにすることも可能です。かっこいい、バランスのとれたお顔にも成長します。
小児拡大床
拡大床とは、歯が綺麗に生えるスペースが足りない症例の場合に、上顎や下顎の歯を外側(頬側)に移動させることで抜歯せずにスペースを作り、歯を並べる装置です。 主に子供の矯正治療で使用されますが、大人の場合も症例によっては矯正装置との併用をすすめられる場合があります。 拡大床は取り外しや調整が患者自身で行えます。
プレオルソ
プレオルソは子供用の矯正装置で3歳~10歳が適用年齢です。現役の歯科医師(矯正専門)が開発した取り外しの出来る「マウスピース式矯正装置」です。永久歯に生え変わる前に使うと効果が高いと言われています。成長が止まった12歳以上の大人に使用しても全く効果がありません。適用症例は出っ歯、受け口、ガタガタの歯など。
「歯ならび」だけでなく、「咬み合わせ」「お口ぽかん」の改善、「口呼吸から鼻呼吸へ」「舌のトレーニングによる正しい飲みこみや発音」など、お子さまを健康な体へ導くことを目的としています。