インプラントの寿命は?
インプラントの平均的な寿命は、インプラントを埋め込んだ場所、埋入を行った条件(歯周病の有無など)によって違ってきます。 また、使用するインプラントメーカーによって異なります。 しかし、インプラントの累積残存率は10年で9割を超えています。 20年でも7割程度残るという報告もあり、長期的に機能させた例は多数存在します。
一般的には10年~15年とされていますが、日々の手入れを怠ってしまうと寿命に届かず、早い段階で使えなくなってしまうこともあるでしょう。
インプラントは長持ちしますか?
インプラントは、正しくメンテナンスされ、適切なケアを受ける限り、長期間持続することがあります。以下はインプラントが長持ちする要因です
骨との統合
インプラントが骨と十分に統合することが重要です。この結合が強固であれば、インプラントの安定性が高まり、長期的な耐久性が向上します。
適切な手術技術
インプラント手術の際に適切な手術技術が用いられることも重要です。正確な手術によって、インプラントの位置や角度が適切に設定され、周囲の組織に対する負担が最小限に抑えられます。適切なインプラントの選択: インプラントの素材やデザインが適切に選択されることも耐久性に影響します。耐久性の高い素材やデザインが選択されると、長期的な成功率が向上します。
定期的なメンテナンス
インプラントを長持ちさせるためには、定期的な歯科医の訪問と適切なメンテナンスが欠かせません。定期的な歯科検診やクリーニングによって、インプラント周囲の歯肉やインプラント自体の健康状態を維持することが重要です。
適切な生活習慣
インプラントの長期的な持続性には、適切な生活習慣も重要です。たばこを吸わない、過度な飲酒を控える、適切な口腔衛生を実践するなどの健康的な生活習慣がインプラントの持続性にプラスの影響を与えます。総じて、これらの要因が適切に管理される限り、インプラントは長期間持続することが期待されます。ただし、個々の状況やケースによって結果は異なるため、専門家のアドバイスや指示に従うことが重要です。
インプラントの普及率は?
日本のインプラント普及率は全体の約2.7%
厚生労働省が2016年に実施した「歯科疾患実態調査」によると、インプラント装着者の全体割合は約2.7%であることが分かっています。 内訳としては40代で約1.75%、50代で約2.1%、60代で約3.45%、70代で3.55%、80代で2.7%となっています。
インプラントは抜歯してからどのくらいで行えますか?
基本的には抜歯から1~2ヶ月後にインプラントを埋入することが多いです。 他にも歯茎と顎の骨が回復するのを待ってからインプラントを埋入するため、3~4ヶ月かかる方法も存在します。
歯周病が進行していたりなど、骨の破壊が進んでいた場合には、歯茎と顎の骨が完全に治癒するのを待つ場合は、6ヶ月以上を待つ必要があるので、より時間がかかってしまいます。
インプラントの手術は痛いですか?
「インプラント治療は手術を行う」と聞くと、どうしても身構えてしまいがち。 しかし、手術中はほとんど痛みを感じませんし、術後の痛みも個人差はありますが1~2週間程度で治まります。抜歯と同程度あるいは、抜歯よりも少ない痛みと言われることが多いです。
親知らずの抜歯と比較してどうですか?
インプラントの治療は、親知らずの抜歯と比べると短く、インプラント1本の埋入時間は約15分から20分ほどです。 治療後の痛みと腫れに関しても、下顎の埋まった親知らずの抜歯と骨造成をしない通常のインプラントを比べると、親知らずの抜歯のほうが痛みや腫れが強く、長く続く場合がほとんどです。
インプラントの手術後の注意事項は
インプラント手術の後、適切な消毒およびケアが非常に重要です。ここで注意すべきポイントをいくつか説明しますが、最も重要なのは、医師や歯科衛生士の指示に従うことです。以下は一般的な消毒およびケアのポイントです:
術後の出血と腫れの管理
インプラント手術後、出血や腫れが生じることがあります。医師が指示する通りに、処方された薬を服用し、術後の経過を注意深く観察しましょう。
術後の口内清掃
術後の数日間は口内の清掃に特に注意が必要です。歯ブラシで手術部位を優しく清掃し、歯周ポケットを清潔に保ちましょう。医師や歯科衛生士が特定のケア製品や方法を勧めることがあります。
食事
術後は硬い食べ物や飲み物を避け、柔らかい食事を摂ることがおすすめです。また、食べ物が手術部位に詰まらないように気をつけましょう。
禁煙と控えるべき飲酒
タバコやアルコールの摂取は血流を妨げ、治癒プロセスに悪影響を及ぼす可能性があるため、手術後はこれらを控えることが大切です。
処方薬の服用
医師から処方された薬を正確に服用し、処方箋に従って医薬品を使用しましょう。痛み止めや抗生物質が処方されることがあります。
歯科医院でのフォローアップ
インプラント手術の成功と寿命に影響を与える要因の一つは、手術後の定期的なフォローアップ診察です。医師の指示に従って、定期的に歯科医院を訪れましょう。
術後の消毒液または塗り薬の使用
歯科医師が特定の消毒液や塗り薬を処方することがあります。これらを正確に使用し、手術部位の消毒を行いましょう。
最も重要なことは、医師の指示に従い、口内衛生に気をつけることです。手術部位を清潔に保ち、感染や合併症のリスクを最小限に抑えるために努力しましょう。
インプラントの手術後の腫れはどのくらいですか?
腫れの期間は手術後2~3日ほどで、1週間ほどで腫れも引くことがほとんどです。 ただし歯肉や骨の移植を行った場合は1週間から10日程度腫れが続く場合があります。
手術後に腫れないようにするためには?
インプラント手術後に腫れが起こることは一般的ですが、以下のいくつかの方法で腫れを減らすことができます。
手術部位を冷やす
手術後、氷や冷却パックを腫れた部分に数分間適用することで、腫れや痛みを軽減することができます。ただし、直接肌に氷を当てる場合は、凍傷を防ぐためにタオルなどで包むことが重要です。
寝る時に頭を高くする
手術後、寝るときや休息するときは、頭をやや高い位置にして寝ることが腫れを軽減するのに役立ちます。これにより、リンパ液の流れが促進され、腫れが軽減される可能性があります。
処方された薬をしっかりと飲む
医師から処方された薬(抗生物質や鎮痛剤など)を指示通りに使用することで、炎症や痛みを管理することができます。
適切な食事を
手術後は、柔らかい食事や冷たい食品を摂取することが腫れの軽減に役立ちます。また、刺激物や硬い食品を避けることも重要です。
インプラントの抜糸はいつ頃ですか?
抜糸するタイミング 抜糸は切り開いた傷口が治癒したタイミングで行います。 一般的には、縫合から1週間〜10日後に行うことが多く、遅くとも2週間後には完了しておくと安心です。
インプラントの手術後の歯磨きはいつからが良いですか?
インプラント手術後は抜糸をするまでの約1~3週間、歯磨きやうがいで手術部位を刺激しないように注意するのが基本です。 治りかけていた傷口が開いて、傷の治りが悪くなってしまう可能性があるからです。