インプラント治療の流れ
1 初診と治療計画の立案
患者さんにお口に関するお悩みを自由にお話しいただき、一緒にご相談しながら歯科医師が治療方法を考えます。治療方法は一つだけとは限らないので、お悩みを解決するのに最も効果的だと思われる治療方法を探していきます。その中でインプラントが適切と思われる際には説明をさせていただきます。
当院でのインプラントを希望された際には、インプラントの利点欠点などをご相談のうえで検査を希望される場合には、「CT撮影」あるいは「パノラマレントゲン撮影」を行い、患者様の顎の骨の状態を確認します。そして「インプラントが長期的に安定して使用できる骨の状態であるか」を歯科医師より説明させていただきます。当院では常に患者様ご自身にとって、もっとも良いと思われる治療を心がけており、「インプラントを埋入することが出来るが長期的に不安がある」という骨の状態のかたへのインプラント使用を行っておりません。その後骨に掛かる力の方向や強さはもちろん、患者様に無理のない衛生管理などを含め総合的に検討した上で、治療計画書が立てられます。
インプラント治療を始める前に

- インプラント治療の前に、残存歯の治療(むし歯・歯周病)を行います。むし歯・歯周病は細菌感染が原因であるため、インプラント手術前に治療し口腔内を清潔にします。
- インプラント手術前に患者さん自身がきれいに歯の手入れができるよう、歯磨き指導を行います。
- 喫煙はインプラントおよび歯周病治療の成功率を下げるため、禁煙または節煙することが推奨されています。
インプラント治療にかかる期間

- インプラント治療にかかる期間は、症例によって異なります
骨の厚みや高さがインプラントを入れるのに十分な場合、骨とインプラントが安定するのに2ヶ月~3ヶ月程度の期間必要となります。
2 1次手術
口腔内を消毒したのちに麻酔をかけます。顎の骨にインプラント(フィクスチャー)を埋め込みます。この手術は局部麻酔で行います。簡単なものでは抜歯程度。手術は平均1時間程度で終わり、入院の必要もありません。 このときにインプラントの頭部を歯肉の上に出しておく方法と、歯肉で覆う方法があります。

手術代金をお支払いいただきます。
3 抜糸
手術後は消毒と経過観察のため、数回通院していただきます。抜糸は約1~2週間で行います。インプラントはチタンという骨に大変なじみやすい材料でつくられているので、強く結合します。ただし、しっかりと結合するまでの定着期間が必要です。骨の強さや埋め込んだインプラントの種類によって異なりますが、結合するまで下顎で2か月、上顎で4か月ほどかかります.
4 二次手術
1回法の際には必要ありませんが、麻酔をしてインプラントの土台を接続する部分を頭出しします。
5 上部構造印象
人工歯を作製するためのお口全体の型取りをおこないます。
6 装着
上部構造と呼ばれるセラミック製やジルコニア製の人工の歯を作製し、装着します。

上部構造代金をお支払いいただきます。
7 メインテナンス
インプラントで治療した部位に限らず、口の中を衛生的に保つ必要があります。
ブラッシングの方法などについて適切な指導を受けてください。インプラント治療後は、定期的にお口の状態のチェックを行うことをおすすめします。歯の咬み合わせというものは時間とともに変化し、調整を行わないとインプラントや天然歯を駄目にしてしまう可能性があります。