知覚過敏とは、エナメル質や歯ぐきに保護されている「象牙質」と呼ばれる組織が露出することで、冷たいものや甘いもの、酸っぱいもの、そして歯ブラシの刺激などで一過性の痛みを感じることをいいます。

知覚過敏を自宅で治せる?

結論から言うと、自宅でもご自身で知覚過敏を治せることもあります。

但し、知覚過敏の症状が軽度で、原因が虫歯や歯周病などの疾患と関連していない場合に限ります。

知覚過敏を自宅で治す方法

  1. 知覚過敏専用の歯磨き粉を使用する
  2. 歯磨きの方法を変えてみる
  3. 食事と生活習慣の見直し

知覚過敏専用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏によって歯がしみる痛みを防ぎたい人は、硝酸カリウム乳酸アルミニウムが配合されている歯磨き粉がおすすめです。

硝酸カリウムは、歯の神経に伝わる刺激を抑制する働きを持っています。

乳酸アルミニウムには、象牙質に空いている象牙細管という刺激を伝える通路にフタをする働きがあります。

神経を刺激しないよう保護するため、これらが含まれた歯磨き粉を使い続けることで、歯がしみるのを防ぐ効果が期待できます。

シュミテクトを使用してみてください

自宅で治すにはシュミテクトなど硝酸カリウム入りの歯磨き粉を塗り薬の代わりとして凍みている所に塗るのも効果的です。薬用成分の硝酸カリウムの効果を十分発揮させるために約10分間うがいをしないでキープするとより効果的です。

悪化した知覚過敏のケースでも1ヶ月続ければ、殆どの場合知覚過敏は軽減していきます。

※シュミテクトは2週間使用すると約半分の方、4週間使用すると8割の方に効果がみられます。 ただ、症状の強さによっては4週間使用してもあまり効果がみられず、しみる症状が残ることがあります。

シュミテクトの使い方

①乾いた歯ブラシに1㎝程歯磨き粉をつけて歯全体をブラッシングする
②歯と歯茎の境目は強くブラッシングしてしまうと逆効果なので優しく磨く
③歯全体を丁寧にブラッシングできたら口をゆすぐ※この時少量の水で1,2回ゆすぐと薬用成分が歯に残るので効果的
④1日3回シュミテクトの歯磨き粉で歯ブラシする

※この時のポイントが、他の歯磨き粉を混ぜて使わないということです。歯磨き粉の中でも研磨剤が入っているものを使用するとせっかくのシュミテクトの効果を低下させてしまうことがあります。

歯磨きの方法を変えてみる

歯みがき時に過度の圧力をかけたり、硬い歯ブラシを使用することは、象牙質を損傷し、知覚過敏を悪化させる原因になります。適切な歯みがき法を学び、柔らかい歯ブラシを使用しましょう。

食事と生活習慣の見直し

酸性食品や飲料、高糖分の食品を制限することで、象牙質への刺激を減らすことができます。また、歯の噛みしめや歯ぎしりを防ぐためにストレス管理技術を採用することも役立つかもしれません。

それでも治らないときには

ただそれでも改善しない頑固な知覚過敏には歯医者でのコーティング材の治療で改善します。