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ドイツ式のリーゲルテレスコープ治療

ドイツ式のリーゲルテレスコープは、ドイツで開発された高度な入れ歯(義歯)治療の一つであり、日本国内においても近年注目を浴びています。特に、歯を失った患者様が安定した噛み心地や自然な美観を求める場合において、有力な選択肢となっています。

ドイツ式リーゲルテレスコープの特徴とは?

リーゲルテレスコープとは、歯に内冠と呼ばれる内側の冠を装着し、その上に外冠をはめ込み、さらにリーゲル(鍵)によって固定する精密な入れ歯治療の一種です。ドイツ語で「リーゲル(Riegel)」は「鍵」を、「テレスコープ(Teleskop)」は「望遠鏡」を意味しており、この仕組みにより精度の高い固定を可能とします。

従来の部分入れ歯(クラスプ義歯)は、残った歯に金属製のバネを引っ掛けることで義歯を固定しますが、リーゲルテレスコープではバネがないため、口腔内において非常に自然な見た目を再現できます。また、固定性が高いため入れ歯がずれたり外れたりすることも少なく、安定した噛み心地を得ることが可能です。

ドイツ式リーゲルテレスコープの利点

ドイツ式リーゲルテレスコープには、多くの利点があります。

①優れた審美性

金属のバネ(クラスプ)を使用しないため、入れ歯であることが他人に気付かれにくく、美しい外観を保つことが可能です。歯肉との境目も自然に見えるため、特に前歯など審美的に重要な部分において効果的です。

②安定した装着感

内冠と外冠が精密に設計され、リーゲル(鍵)でしっかりと固定されるため、会話中や食事中に外れることがほとんどありません。患者様自身が安心して日常生活を送れるようになります。

③歯への負担が少ない

従来型の入れ歯は、残存歯に掛かるバネの負担が大きく、歯にダメージを与える可能性があります。一方、リーゲルテレスコープは歯に均一な力がかかり、歯への過剰な負担を軽減できるため、残存歯の寿命を長く保つことができます。

④修理や調整が容易

リーゲルテレスコープは設計がモジュール化されており、将来的な歯の状態の変化にも対応しやすいという利点があります。残存歯を失った場合でも比較的簡単に調整や修理が行えるため、長期的な使用に適しています。

⑤衛生面に優れている

装着・取り外しが容易であり、患者様自身が毎日のケアを簡単に行えるため、口腔内の衛生を良好に保ちやすくなります。汚れが溜まりにくく、歯周病や虫歯のリスクを軽減できます。

リーゲルテレスコープのデメリットや注意点

一方で、リーゲルテレスコープには注意すべき点も存在します。

  • 治療にかかる費用が比較的高額になる場合がある
  • 精密な設計や製作が必要なため、治療期間が長くなる可能性がある
  • 技術的に高いレベルの歯科医師・歯科技工士の技術が必要であるため、提供できる歯科医院が限られる

特に治療費用に関しては保険適用外の自費診療となるため、治療を検討する際は費用面や長期的なメンテナンスの必要性について歯科医師とよく相談することが重要です。

リーゲルテレスコープの治療の流れ

一般的なリーゲルテレスコープの治療は以下の流れで進みます。

  1. 診査・診断・治療計画立案
    レントゲンやCT、口腔内写真などを用いて精密に診断を行い、患者様の希望をもとに治療計画を作成します。
  2. 支台歯の形成と仮歯の装着
    支台となる歯を削り形を整え、仮歯を入れます。
  3. 精密な型取り(印象採得)
    高精度のシリコン印象材を使って型取りを行います。
  4. 技工士による義歯の製作
    専門の歯科技工士が内冠、外冠、リーゲル機構を精密に製作します。
  5. 義歯の試適と調整
    義歯を試しに装着し、噛み合わせや適合性を確認し、必要に応じて調整します。
  6. 最終義歯の装着とケア指導
    完成した義歯を装着し、使い方やお手入れ方法について歯科医師が詳しく説明します。
  7. 定期的なメンテナンス
    装着後も定期的に歯科医院を訪れ、状態確認や調整を行い、快適な使用感を維持します。

まとめ

ドイツ式リーゲルテレスコープは、機能性と審美性において非常に優れた義歯治療です。バネがなく見た目が自然で、安定感のある装着が可能であるため、日常生活の質を大きく向上させます。一方、費用や技術面での注意点もあるため、歯科医師との十分な相談が重要です。治療を検討される際は、信頼できる歯科医師に相談し、具体的な治療計画を立てることが推奨されます。

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