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総入れ歯|全部床義歯(フルデンチャー)

総入れ歯とは?

総入れ歯(フルデンチャー)とは、すべての歯を失った方が使用する人工の歯です。上顎または下顎、もしくは両方に装着することで、噛む機能や見た目を回復し、快適な生活を送るための補綴装置です。

総入れ歯(保険)

総入れ歯は、人工的に作られたアクリル樹脂や金属製の基盤に、人工歯を取り付けた構造を持ちます。口腔内に適切にフィットするように作られ、摩耗や咀嚼圧に耐えるように設計されています。

総入れ歯は、すべての歯を失った方にとって食事や会話を快適にするための大切な治療です。
保険診療の入れ歯から、よりフィット感の高い自費診療の入れ歯まで、さまざまな種類があり、患者さんのライフスタイルに合わせて選ぶことが可能です。

総入れ歯の役割

歯をすべて失うと、食事がしづらくなるだけでなく、発音が不明瞭になる、顔の輪郭が変わる、噛み合わせが崩れるといった問題が発生します。総入れ歯は、以下のような役割を果たします。

食べる機能の回復:食べ物をしっかり噛めるようになる
発音の改善:歯がないと発音しづらくなる「サ行・タ行」などが明瞭になる
顔の形を整える:歯を失うと頬がこけたり、口元がしぼんで見えるが、入れ歯で顔の輪郭を整える
顎関節の負担軽減:適切な噛み合わせを維持し、顎関節症の予防につながる

総入れ歯の種類

総入れ歯には、使用する素材や製作方法によってさまざまな種類があります。

保険診療の総入れ歯

🔹 レジン床義歯(プラスチック製)

  • 特徴:健康保険が適用されるため、比較的低コストで製作可能
  • メリット:修理がしやすい、費用を抑えられる
  • デメリット:厚みがあり違和感が出やすい、経年劣化しやすい

自費診療の総入れ歯

🔹 金属床義歯(コバルトクロムやチタンを使用)

  • 特徴:床部分(歯ぐきに接する部分)が金属で作られており、薄くて軽い
  • メリット:装着感が良く、熱伝導が良いため食事の温かさ・冷たさを感じやすい
  • デメリット:保険が適用されないため費用が高い

🔹 シリコーン義歯(柔らかい素材を使用)

  • 特徴:歯ぐきに当たる部分がシリコーンで作られており、痛みが少ない
  • メリット:歯ぐきに優しく、噛みしめやすい
  • デメリット:特殊な素材のため、修理が難しいことがある

🔹 磁性アタッチメント義歯(磁石で固定)

  • 特徴:残っている歯の根に磁石を埋め込み、入れ歯と固定する方式
  • メリット:しっかり固定されるためズレにくく、安定感が高い
  • デメリット:残存歯が必要なため、完全な総入れ歯には適用できないことも

総入れ歯の作り方

総入れ歯は、患者さん一人ひとりの口に合ったものを製作するため、数回の診療を通じて慎重に作られます。

総入れ歯ができるまでの流れ

  1. 初診・診断
    • 口腔内の状態をチェックし、治療計画を立てる
  2. 型取り(印象採得)
    • 入れ歯の土台となる型を取る
  3. 噛み合わせの確認
    • 口の動きに合わせて正しい噛み合わせを調整
  4. 試適(仮入れ歯の調整)
    • 仮の入れ歯を作り、装着感や噛み合わせをチェック
  5. 完成・装着
    • 最終的な入れ歯を作製し、口にぴったり合うよう調整
  6. 定期調整
    • 口腔内の変化に合わせ、定期的に調整やメンテナンスを行う

総入れ歯のメリット・デメリット

メリット

歯がない人でも装着できる(インプラントと違い手術が不要)
取り外し可能で清掃しやすい
顔の輪郭が維持され、若々しい印象に
自費診療ならフィット感の良い入れ歯が作れる

デメリット

慣れるまで違和感がある
咀嚼力は天然歯に比べて低下する
使用しているうちに顎の形が変化し、調整が必要になる
噛む力が弱いため、食べにくい食品がある(硬いもの・粘着性の高いもの)

総入れ歯のお手入れ方法

入れ歯を長く快適に使うためには、毎日の清掃と適切なケアが必要です。

🌟 お手入れのポイント

毎食後に外して水洗い(食べかすを除去)
専用の義歯ブラシを使用して磨く(普通の歯ブラシは傷がつくためNG)
就寝時は入れ歯洗浄剤につける(細菌や臭いを防ぐ)
乾燥を防ぐため、水に浸して保管
定期的に歯科医院でメンテナンス(合わなくなった場合は調整)

総入れ歯についてよくある質問と回答

Q
総入れ歯にどれくらいで慣れますか?
A

通常、数週間~1か月程度で慣れる方が多いですが、個人差があります。
最初は違和感を感じたり、噛みにくさを感じることがありますが、根気よく使用し、適応することが大切です。
また、歯科医師による調整を適宜行うことで、より快適に使用できるようになります。

Q
総入れ歯でしっかり噛めるようになりますか?
A

天然歯と同じ噛む力は得られませんが、適切な調整をすればある程度噛めるようになります。また、慣れるまではやわらかい食べ物から徐々に慣らしていくと良いでしょう。

Q
総入れ歯はどれくらいの頻度で作り直しが必要ですか?
A

一般的に3〜5年ごとに作り直すことが推奨されています。
入れ歯は長期間使用すると、顎の骨や歯ぐきが変化し、合わなくなってきます。
また、摩耗や変形も起こるため、定期的な調整や交換が必要です。違和感を感じたら早めに歯科医院に相談しましょう。

Q
寝るときは入れ歯を外した方がいいですか?
A

基本的には寝るときは外して保管することが推奨されています。
入れ歯を外すことで、歯ぐきの圧迫を防ぎ、血流を改善することができます。
ただし、外すと落ち着かない方は、歯科医師と相談の上、夜間も装着する方法を検討することも可能です。

Q
総入れ歯のお手入れ方法は?
A

毎日しっかりお手入れすることで、清潔に保ち、長持ちさせることができます。

  • 毎食後に外して水洗いし、食べかすを落とす
  • 義歯専用ブラシを使って磨く(普通の歯ブラシは傷がつくためNG)
  • 週に数回、入れ歯洗浄剤につける(細菌や臭いの発生を防ぐ)
  • 乾燥を防ぐため、水に浸して保管する(乾燥すると変形の原因に)
  • 定期的に歯科医院でチェック・調整を受ける
Q
総入れ歯にしてから体調が悪いのですが、入れ歯と体調は関係していますか?
A

入れ歯というよりも、おそらく合わない入れ歯による噛み合わせの狂いが原因ではないかと推測されます。噛み合わせがズレると首や頭の角度や位置が微妙に変化します。その結果、身体の重心が変化します。
身体がそれに対応しようと、筋肉や骨格、神経まで影響を与えられます。結果として、めまい、肩こり、腰痛、不良姿勢、喘息、不眠、生理痛、高血圧症、更年期障害、自律神経失調症、不定愁訴などの苦しい症状に悩まされてしまいます。

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