あきる野市きらら歯科院長の渡部和則です。

昨日のYAHOOニュースで虫歯菌が脳出血の発症に関与しているという研究結果が出たことが伝えられました。研究は国立循環器病研究センターが行ったとのことです。

実はお口の中の菌が全身の健康に影響を与えるということはここ10年ほどの間に歯科関係者の中では常識となってきております。

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特に従来よりいわれていることが歯周病の菌が、全身への「動脈硬化の原因」「糖尿病を悪化させる要因」「誤嚥性肺炎を惹起する」「心筋梗塞の遠因となる」「脳梗塞の遠因となる」ということは科学的に解明されてきております。

そのため歯周病のケアを行うことが、全身の健康に良い影響を与えることを患者様にもご説明させていただいておりました。そして全国的に歯科医院でも虫歯治療以外に歯周病の治療を充実させることが必要だと考えメンテナンスなどの重要性を各歯科医院でご説明していることが現状です。

今回の記事で大きな驚きであったのは「虫歯菌」である「ミュータンス菌」が脳出血に関与するということです。「歯周病の菌」と「虫歯の菌」は別の種類で虫歯菌が全身に影響を与えることはないと考えられていたからなのです。

虫歯菌、脳出血に関与=止血作用を阻害

時事通信2月5日(金)19時13分 YAHOO より引用

虫歯の原因菌として知られるミュータンス菌の一種が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症に関与していると国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)などが5日発表した。論文は英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

国循の殿村修一医師は「病原性の高い細菌を選んでなくす方法を確立できれば、脳出血の予防につながる可能性がある」と話している。

研究グループは、国循に入院した脳卒中患者100人から唾液を採取し、中に含まれるミュータンス菌を培養した。

このうち、コラーゲンと結合して止血作用を阻害する性質を持つ「cnm遺伝子保有株」が検出された患者は、脳出血の発症可能性が他の患者の約4倍あった。磁気共鳴画像装置(MRI)で確認できる微小な脳出血の跡も多かったという。

私たち歯科医師は虫歯菌は「全身への影響を与えることはありませんが虫歯の原因になるので減らしましょう」と説明していましたが、もし研究が進み立証されるようであれば、今後歯科医院での説明内容も変わっていくかもしれません。